そして読者は翔吾さんに恋をする

★を5つつけたい。

読後感が素晴らしすぎて、ちょっと言葉に詰まる。

カクヨムでも傑作はいくつもあるが、ロードムービー調の純文学なんて何年ぶりかに読んだし、こんな傑作であろうことは予想できなかった。

二人の会話には、作者様の人生観が詰まってると思うし、人と人との出会いがもたらすなによりも大切なものを描ききろうという意志を感じる。

軸がしっかりしているから、凄まじい変わり者の翔吾さんのことを、好きにならずにいられない。それは性別を超える。そして、こういう人になりたいな、と思わせる。

読者として、わたしはふふみの追体験をしているのだ。これこそ小説の一つの到達点なのではないか。

絶対に読んでほしい。

あと、「おまけ 布美さん、あのね」は、少し間を開けて読んだほうが楽しめると思う。

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