極限の状況で露わになるクラスメイトの本性、意外な関係性。恨みを買っている人間ほど、指名され追い詰められていく。果たして陽キャは生き残ることができるか?
デスゲームものはたくさんのキャラが出てくることもあって、設定や展開を作りこむ必要があるのですが、とても読みやすい形でそれがありました。独特の雰囲気や興奮があっておもしろかったです。クラスメイトたちが話が進むにつれて病んだり荒んだりしていくのも、デスゲームならではの面白さでした。デスゲーム小説はキャラ多数で読んでいくうちに難しくなりがちですが、こちらは『前回のあらすじ』があるので読みやすいです。あらすじや名簿が各所にあるのでデスゲーム系はあまり読まないという方にも読みやすいかと。
小説・人狼ゲームを初めて読んだときのような興奮。それほどに、猛烈に読ませる。タイトルの立て方でタダモノではない感じがあって読み始めたが、期待を大幅に上回る素晴らしさ。キャラ立ち、裏の顔、裏切り、頭脳戦…この手のジャンルに必要なものがすべて、カンペキに、切れ味鋭く揃っている。ところどころ粗い文はあるものの、エンタテインメントとしては出版物と遜色ない。あえて、あと2話というところで止めてる。夜、楽しみに読もうと思う。