概要
なんだろう、ハリセンで叩くのやめてもらっていいですか?
叩いてかぶってジャンケンポン法案が通ったあの日から数十年!叩いてかぶってジャンケンポン、略してタタカブを中心に、世界は回り始めた。
主張と主張がぶつかったらタタカブ。
国家間の戦争もタタカブ。
おやつの取り合いになったらタタカブ。
とりあえずタタカブ。
上運天 美咲は、ことある事に頭をハリセンで叩かれるこの世界にうんざりしていた。
そんな美咲も今年から晴れて高校生。
正義感の強い友人、境澤 晴香と共に、頭を叩かれない静かな学校生活を送りたいという淡い期待を抱いていた。
しかしそんな期待は、登校初日で打ち砕かれた。
「今の言葉、差別発言ですよね?」
「それって、女性軽視発言ですよ!」
「地球は平面ですよ!丸くないです!」
「なんかムカつくから叩かせろ」
奇人変人に逐一絡まれ、揚げ足を取られ、難
主張と主張がぶつかったらタタカブ。
国家間の戦争もタタカブ。
おやつの取り合いになったらタタカブ。
とりあえずタタカブ。
上運天 美咲は、ことある事に頭をハリセンで叩かれるこの世界にうんざりしていた。
そんな美咲も今年から晴れて高校生。
正義感の強い友人、境澤 晴香と共に、頭を叩かれない静かな学校生活を送りたいという淡い期待を抱いていた。
しかしそんな期待は、登校初日で打ち砕かれた。
「今の言葉、差別発言ですよね?」
「それって、女性軽視発言ですよ!」
「地球は平面ですよ!丸くないです!」
「なんかムカつくから叩かせろ」
奇人変人に逐一絡まれ、揚げ足を取られ、難
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★ Very Good!!シュールな世界観の裏に深いテーマ性を感じる…。素敵な現代ドラマです!
近い未来。人々の行き過ぎた正義感とモラルが、あらゆる物事を叩く題材にし、炎上するようになる。正義感はやがてぶつかり合い、戦争待ったなし。
そうして過敏になる世の中に頭を抱えた国連。話し合いの末、決められた“平和的解決方法”こそ、古より日本に伝わる遊戯——叩いてかぶってジャンケンポン——通称、「タタカブ」だった。
三人称で綴られる物語。まず、世界観からしてクスリとさせられます。何事もタタカブで解決しようとする社会。シュールな世界観で繰り広げられる熾烈なタタカブ。
本人たちは至って真剣なのですが、コミカルさが抜けきらない。それでいて、ただのタタカブなのに、まるでバトルのような胸熱展…続きを読む