奈古七映

何時の世も、人が在る限り不思議というのは廃れることがない。 時は昭和34年１月。 呪術師、神林稲子は旧友の下田芙美子に相談を持ちかけられた。日女（ひめ）村へ嫁ぐのだが、その地に…

雨の日に女をひとり拾った。 若くもない、取り立てて特徴もない。 ただ白い肌ときれいな歯並びをもってる、そんな女…… 切ない大人のラブストーリー 『 存在の意味 』を探して彷徨…

童話の世界の住民〈キャスト〉は、終わりを迎えると読み手の世界に生まれ落ちる。拭いきれない記憶の異能、〈トラウマ〉を抱え。 読み手の世界でも多くの〈キャスト〉が集まる異質な空間『…

【thx! 10,000pv】 私と紀一郎さんは、周りにばれないようにこっそり恋をしている。 紀一郎さんは優しい 紀一郎さんは真面目 紀一郎さんはおちゃめ 紀一郎さんは甘えんぼ…

　かつて、ヨーロッパで起きた実際の事件に取材し、日本の寒村を舞台にヴァンパイア（吸血鬼）を〝蘇った死体〟に置き換え、妄想に取りつかれた人間の狂気を描く短編サイコホラー作品。 ※…

――男は本物の物書きになりたかった。 そんな男の前に現れる双子の青年。 『お前には最後の役割をあげよう』 青年達から渡されたのは真っ白い原稿用紙の束 《――さぁ、お前の最後…

ノストラダムスの大予言から20年後。8月11日で20歳の誕生日を迎えた塩塚手鞠は、一人の少女と出会う。その少女は「貴方は近々捕らえられることとなる、私たちの元へ来て」と言い残して…

誰しもが好きなアイドルや俳優をコピートレースして仮想世界に入れる時代。 誰もが誰かのフリをして生きていける世の中で、ある人物のデータだけは仮想空間においてのコピートレースを禁じる…

好きな人がいる。いつも一緒に笑い合ってくれる人。きっと彼も、私のことを少しは気にしてくれていると思っていた。 そんな彼がある日を境に、急によそよそしくなってしまった。 私が交通…

「桜色に染まる空の向こうで優しい死神は笑う」より改題・改稿の上、2020年6月25日KADOKAWAより発売されます。 書き下ろし番外編も収録されておりますのでよろしくお願いしま…

姿形は人間と大差ない、神様はどこにでもいる。ただ、あなたが気づいてないだけ―― 神様大国である日本。八百万の神々が人間社会に溶け込んで暮らしている。 それを知る人は神を信仰する…

それは、幸福を騙った呪い（のろい）、そして、真を隠した呪い（まじない）。 Worstの探偵、弐沙（つぐさ）は依頼人から朱絆（しゅばん）神社で授与している朱糸守（しゅしまもり）につ…

争いにより地上が毒の沼に覆われ、肺を腐らせる霧が立ち込める世界。 人間は環境に適応するため片方の性別を失いながらも、沼から芽吹いた巨大な蓮の葉の上へと移住し、命を繋いでいた。 そ…

幼少時から正義のヒーローを夢見ていた達規は、ある日ひったくり犯を鮮やかに捕まえた少女を見て、彼女に憧れた。 その少女が同じ高校に通っていることを知ってなんとか仲良くなろうとした…

第３回カクヨミコンテスト・ラブコメ部門・中間選考作品の改修版です。カ クヨムさまと小説家になろう様の両投稿サイトでPV数80万突破した作品の改修版で御座います。 主人公大島新…

時は2033年、東京。 人間のあらゆる行動が小型チップ「P−SIM」に記録されるようになった情報管理社会において、感情を持つ高性能AIを搭載したヒューマノイドが誕生した。 その名…

　聖王イシュナグと魔王ガラムは長きに渡る因縁に決着を着けるため、激しい一騎討ちを繰り広げられました。 　その一騎討ちのさなか、二人の王は忽然と姿を消してしまわれたのです。 　あ…

〈※電撃大賞応募用あらすじ 800字ジャスト〉 　紀元前527年、エジプト第26王朝末…… 雌ライオンの神セクメトを祀るレトポリス・セクメト神殿は、国家神アメン・ラーを祀るアメン…

『あなたとはもう無理なの。ごめんなさい』 付き合って間もない恋人に振られた大和。別れの手紙をもらい、何がいけなかったのかを冷静に分析するも、それを彼女に伝えようとはしなかった。…

とあるI県のとある田舎町、そこにひっそりと古びたコンビニがあった。飲料や食料、雑貨に雑誌。普通と変わらないコンビニ店"カクリヨ"そこには、ただ一つ普通じゃないものが売られていて……

人と魔法使いが共存している世界で突如起こった戦争。 引き金を引いたのは人間だったーー 「これより我々は、魔法使い達に対する攻撃を開始する。今回の襲撃は先制布告だ」 自然の力で命…

体内光合成薬を服用すると日光から直接糖分を合成可能となり、食事を減らし肥満に悩む人の特効薬となるはずだった。一度服用してもその効果は4時間程度しか持続しないと思われていた。人類史…

日立ショウはある夜覆面の奴に襲われ、意識を失う。 其処へやってきたのが、”ミヤハラアスカ”と名乗る二人の少年少女。 才宮高校に存在する学生粛清部隊について調べるため、ターゲットに…

探偵事務所『Worst』。 此処は、何かしらの呪縛から逃れられない者たちで構成されていた。 彼らは、探偵事務所の所長、弐沙（つぐさ）の不老不死の呪いを解く方法を探しながら、日夜…

特に趣味もなく、色恋沙汰にも疎く、突如声と職までもを失くした笹森すみれ24歳。 ないない尽くしのすみれは、失意のまま田舎で愛猫と暮らす祖母の元に転がり込む。 そして、ド田舎生活十…

嘘をついたらキスをされる謎の呪いにかかっている女子高生・三笠佳乃。長年その呪いと戦い、正直者を心がけて生活していた佳乃は、学園のプリンスと二人きりになった時、呪いの悪用を試みてし…

　二十数年前。 　曾祖母の盛大な自宅葬で私が経験した最悪の事件である。 　正体も分からなければ、逸話も聞かない。 　ただ、二度と我が身に起こって欲しくない経験である。 Lis…

家族三人幸せに暮らしていた夏菜子の体に新しい命が宿る。 けれど、突然の流産によって幸せは一変する。 あの日から、私の後ろに誰かいる。 あなたはだれ――？

おばあちゃんの家で見つけた一本のペーパーナイフ。 たった15cmのそれが、おばあちゃんと初恋の彼を繋いでいた。 幼い頃、桜の木の下でいつも遊んだ彼との思い出――。 ふとした拍子…

そこに、仁科という名の若者がいるのだが彼にはどうも特異な能力があり、なんと妖を視るらしい。 雑貨屋を開いているが、扱う品はどれもこれも珍妙なものばかりで、店主自身もこれまた妙ちく…

新しい生活、新しい部屋。 その部屋に、もしも誰かが居た形跡があったらとしたら―――― 公開した夜に、内容を一部変更しました。

私だけが特別だったらいいのにな 憧れの彼と話せるのはほんの僅かな時間 桜がその距離を縮めてくれる――――

　失恋の悲しみ、家族との不仲を苦に自ら命を絶った女子大生。彼女は死後の世界で次の転生先が決まるまでの間、魂の案内役と名乗る男と出会う。 ◆富士見Ｌ文庫　テーマ別超短編小説コンテ…

正直者の木こりが女神様にご褒美をもらうお話です。 それにしてもタイトルからあふれる出オチ感が半端無いですね。

プロの役者として生計を立てることが夢だけれど、オーディションには連戦連敗中の志維菜。 そんな志維菜がアパートの隣の部屋の扉をキャミソール一枚で叩いている女性と出会い、ひょんなこと…

ネットには危険がいっぱい！ 顔も知らない男女がウェブサイトで知り合った。 意気投合したふたりはリアルで逢うことに…… 男は女から信じられない《 告白 》を聞かされる。 そこに…

涙ぐむような物語にふれたとき感動し胸が熱くなることをイタリア語ではコンムオーベレと表現するそうです。いつかそんな作品を書きたい願望の習作短編集。

木ノ下　絢。 大人しいけれど、大体クラスの中心にいる。 ふわふわのウェーブがかかった髪の毛は少し色素が薄い。 タレ目で優しげな表情が印象的。 声は小さいけれど、頑張って大きな声を…

【四巻完結】 　小山内直《おさないなお》には秘密があった。それは幼馴染の大串遥華《おおくしはるか》にたびたび女装をさせられて町中を連れ回されていること。いつ誰にバレてしまうかとビ…

祖母の法事のために訪れた山間の村で、近衞 一可《このえ いっか》は、違和感を覚える美貌の少女と出逢う。 焼け付くように赫い、鮮血のような虹彩を持つ少女に―― それが一可を廻る、…

　わたしはパパに『だるま』をもらった。

よせては　かえし　またよせて・・・ 蝉の声が木霊すとある休日の昼下がり 不意に脳裏に飛来したさざなみの旋律は、変わりばえのしない僕の日常を、満ちる潮のようにゆっくりと、少しずつ…

第２回カクヨムWeb小説コンテスト恋愛部門《特別賞》受賞 『初恋ダイアリー』より改題の上、2018年4月19日KADOKAWAより刊行されました。 ************ …

ここは美作の国の中心地、西日本の桜の名所でもある小さな城下町――岡山県津山市―― 「珈琲」が名づけられた街です。 新し物好きの蘭学者宇田川榕菴（うだがわ・ようあん）氏は、…

一話完結のショート・ストーリー集！ だいたい３分～５分程度で読める短いお話ばかり。 ティータイムや電車の中でも、スマホから気楽に アクセスしてくださいね。 どこからでも読み…

　童貞で委員長という特性と役職を持つ高校生、山田ヒロハル青少年と、不思議な転校生、キャサリン・マヒルダ氏の二人が恋について考える青春ラブコメディなのである。 　だが、彼らは人の…

初めての高校生活に心躍らせる一年生たち。 その中には慣れ親しんだ土地から引っ越して来たばかりの坂田と言う小柄で目立たない男子が居た。 心に大きな傷を負った坂田に最初に声をかけてく…

「死体って結構おしゃべりなのよねー」 彼女は自信満々にそう口を開いた。 作家志望の僕、南港梨緒（なんこうりお）と死体役専門役者の司馬有加（しばゆか）は、名前から”アリナシ”…

平和を祈り、四年に一度行われる祭典――勇者祭。 そこで優勝するべく奮闘する、少年少女の物語。 さくさく進めて書き終える所存。