黒須友香

学校の帰り道。夕暮れどきにふたりで坂を下る同級生のひと幕。 彼はいつもそばにいたから、私がここにいる限りはコイツもきっといるのだろうと疑わずにいられたあの頃。 「でもほら、今日は…

あのひとを追っていた「僕」のひと幕。 小さなころはきっと、お姉さんに手を引かれていたこともあったのだろう。 こういうことって、たぶん色んなところで起こっているんじゃないかな。 …

　高校生活をエンジョイしている俺は、椎名孝之16才。クラスでも上位のグループに属し、自分でいうのもあれだけど、顔もイケてる方。恋人だっている。クラスで……、いや、学年で一番可愛い…

人生2作目の投稿は・・・100質！ 流れに乗ってみました。 よろしくお願いします。

誰も私の寂しさを紛らわせることができなかった。 夜毎囁かれる愛の言葉も、私には何も響かない。 私の心は氷のように冷たく、何も感じなかった。 感じられなかった。 あの月のせいだ。…

海神――青の乙女ストラーシャの役目は、海に沈んだ人間の魂を再び天に昇らせ、輪廻の輪に帰すこと。 嵐の夜。 人間たちの魂に救いの手を差し伸べるストラーシャのそれを、一人の青年の魂…

宮沢賢治の死について、主に絶詠についての一考察です。妹トシの死について、また筆者の祖父の死についても触れ、死者と生者の関わり方を考察しています。2019年12月末に提出した卒業論…

小説内容の無断転載・無断使用・自作発言厳禁 Repost is prohibited 무단 전하 금지 禁止擅自转载 一話完結型の短編集になります ジャンルも雑多で内容も様々。…

【最終話から十年後、隣国アエディクラとの契約から解放され、ようやく王都に腰を落ち着けたリアナ。 　王である夫デイミオンとの間になかなか子どもが授からず、親族たちからパートナーの交…

【あらすじ】 裏社会で“魔法狩り”の名で怖れられているエージェントの芙蓉（フヨウ）は、ステイツ政府の依頼でニホンの魔法高校に潜入することになる。 魔力を持たない彼は最下位の順位で…

猫が見つめる、ある夏の日のおばあちゃん。 ©2018 enaga

逆無 輪と鷹崎 舞は現代魔術師である。 輪は二人きりの同好会に所属する残念美少女、舞と異なる世界を行き来する生活を送っていた。 しかし、いつも通りに異世界を訪れた二人は帰り道を…

　死神と化した女子中学生が、気にくわない連中を片っ端から轢いていくお話。

『不幸自慢』（https://kakuyomu.jp/works/1177354054888046975）の続編です。 単体でも問題なくお読みいただけますが、前作を読んでいると一…

長編をね、書いてたんですよ。そしたら、『火葬場』と書くべきところをちょっとしたはずみで『花葬場』に誤変換しちゃって。その途端、この後に何を書こうとしてたんだか思考がばらばらに散ら…

転校初日、引っ込み思案な性格の奈々実に、親しげに声を掛けてくれた夕希。 すぐに仲良くなった二人だが、奈々実はある日、夕希がクラスメイトから陰で『センダ菌』というあだ名を付けられて…

仕事帰りにコーヒーを飲むため、時々立ち寄るファストフード店。そこの店員の『おおぬき』さんと私の間には、いつも必要最低限のやりとりしかない。 人々が行き交う地下街の、あちこちにある…

闇に覆われた世界で、私は一人、小さな命を産み落としました。 生まれたばかりの我が子を『洗礼所』へと連れて行くため、私は列車に乗り込んだのです。 ※過去作を改稿・改題したものです。

【1/20 文フリ京都にて頒布の、サークル『玉鬘菖蒲』さまのアンソロ『温度』に寄稿した作品の《前日譚》です】 母子家庭で育った。 母親はたびたび自宅に男を連れ込んで、あたしを邪…

閉ざされた部屋。意識のないまま横たわる、病み衰えた夫。 時が止まったようにすら思える病室で、彼女は不意に懐かしい音を耳にする。 ※五年ほど前に書いたものを転載しました。

山の中にひっそりと建つ旧家に出入りする庭師の弟子・利吉は、その屋敷に住む美しい娘・聡子に密かな想いを寄せていた。 聡子の縁談が決まり、顔を合わせるのも最後になろうかというある日、…

僕はいつものように病室を訪れる。少女のまま眠り続ける三歳下の従妹、由衣子に会うために。

佐和子はバレンタインデーが嫌いだった。 友達もおらず孤独だった中学一年生のころ、チョコをあげる相手は父親しかいなかった。 そんな佐和子に起きた、とある出来事とは。

既婚者である男性の子どもを身籠ってしまった、大学生の私。そんな私が取れる選択肢はただ一つ。さっさと堕ろして、何事もなかったことにするのだ。 ーーそれは仕方のないことだって、わかっ…

クリスマス・イヴの夜、暗く寒い路地裏に、ひっそりと死にゆく一人の男がいた。彼が最期に出会ったのはーー。

車窓から見える景色。昔と今とで、変わったものは何だろう。 名鉄犬山線が出てきます。

東日本大震災から、今年で１１年が経ちました。 このエッセイの《第一話》を書いたのは、２０１９年の３月です。 それから少しずつ、エピソードを追加しています。 いまは、《心の復興…

少し焦げたフレンチトーストを齧りながら、ゆうべ見た夢の話をする夫。その夢の中では、夫の開発したタイムマシンのおかげで、世の中のシステムが実に便利なものに変わっていたのだという。

癒し小説大好きだから私も書いてみたい！と、実際に訪れたサロンをモデルに思い出し思い出し書いてみました（脚色アリ）。自分がベッドの中で読むときに気持ちよくトリップできるかに重点を置…

ふらっと、きがるに、お読み頂けたらとおもいます。 　 ※応援コメントは不要です🍺 　

　家。はじめは少女一人。自室のベットの上で不貞腐れていると、外から誰かが帰ってくる。おそらく、先日些細なことで喧嘩した父が、忘れものか何かに気づき帰ってきて、また私に祭りに参加…

英国のパブリックスクールに在籍する日本人生徒が、友人や先輩たちから聴いた話、不思議な体験談など。 一話完結。３．の話はBLアリです。 2020/8/1　お話を追加しました。７…

かがり町の催事場です。 エイプリルフールのイタズラまとめや、美形図鑑の更新。その他、近況ノートや応援コメント欄の台詞ネタまとめ、異世界、おもいでエッセイ等なんでもありの「だん恋」…

「だんだん恋におちていく」の番外編です。物語の舞台、かがり町に暮らす住民たちの日常、または年中行事など、本編から脱線したお話をさらりと読める小ネタとしてお届けします。基本ギャグ！…

まずは企画参加用の、悪魔のススメ。 作品の話や、元ネタ的な話や、ほかの適当な話

　ぼくの周りで実際に起きたエピソードをまとめてみました。「近況ノート」に書いた物もあるのですが、笑える話はみんなで共有したい。でも、こんなこと公表していることがバレたら大変なこと…

（第一部はこちら）「リアナ１　王冠の竜騎手と心臓のない英雄」 https://kakuyomu.jp/works/1177354054885843307 　竜の国オンブリアは、…

森林豊かな小国、リパロヴィナ。 そこに生まれ育ったウェスリー・ポーターは、この春魔法大学を首席で卒業した。 自身は魔法術の研究を生業としていくつもりであったが、唐突な父親の指図に…

「ロワールハイネス号の船鐘」の人物紹介を、登場順に表記。 その他、番外編を公開しています。 なお番外編（読み切り短編）は、本編よりコメディ寄りで、未読でも読める内容です。 …

新宿から湘南新宿ラインに乗って一本。 都心からわずか一時間で行ける古都、鎌倉。 そこには、テキトーな事を言う"カミサマ"がいました。 その"カミサマ"に書いて貰ったテキトーな地…

ラブも陰謀も特盛しておきました。ヒロイン（の権力）TUEEEなハイカロリー大河恋愛ファンタジーです。 【竜の末裔と人間とが敵対しあう世界。国境沿いで暮らす少女リアナは、里を焼か…

このお話は、カクヨムにおける 実験的・練習的な性格の作品です。 基本的には短編モノですが、時々文字数の多い長編も あるかも知れません。 グロやエロに注意。 それでも良いという方…

【カクヨム３周年記念選手権　６日目　参加作品】 ※コメディです。あらかじめご了承ください。 （そろそろ怒られるんじゃないかと思って怖いですが……）

エッセイというものを書いてみたかったので、最近思ったことを書いてみました。 まさかの3話目です。 今後も思いつけば書いてみたいと思います。 2019年5月21日、エッセイ・ノン…

2022/06/08　追記 本作は間もなく非公開予定 MSGのゼロからVではなく、ゼロから英雄譚になっていく物語にするには？という思考実験。 よって、序盤がゼロに近すぎる。つまり…