花葬場

作者 陽澄すずめ

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★★★ Excellent!!!

呪われた子として花葬される主人公。
何一つ思い通りにならない世界の中で最期に抱いた望みは――。

これは完成された破滅の美学だと感じました。
どこにも救いが見出せず、幻惑の中に凝り固まる無慈悲。
けれど、絶望は甘美であり、抱いた終末思想は翼を得て空高く舞い上がる。

たった三千文字だというのに、これだけ濃密な世界観を綴られる筆力に圧倒されました。
輝く光もあれば闇色の光もある、そんな風に感じた良作です。

★★★ Excellent!!!

厨二病小説という響きに惹かれ読ませて頂いたのですが、言葉の選び方が巧みでとても好きな表現の仕方でした。耽美な幻想小説が好きな方はこの表現の仕方は好むのではないでしょうか。しかし厨二小説であるのも確か。所々にまさに古傷を疼かせるものもありまして……文章力が高いので余計にじたばたする部分があります。ええ、最高です!
後半の展開などは本当に…ああ!となります。私はなりました。厨二病の扱い方が恐ろしく高度です。
むず痒いですが、しかし世界観が素敵で読んでいて気付くと没頭している自分がいました。素晴らしいお話でした。精神的にもお腹一杯です。

★★★ Excellent!!!

はい。
作者様、思いっきり書きましたね。
リアル大人の心情路線が多い中、薄ぐらい画面に、黒と赤が映える、そして時折見せる、優しい光もその光の消え方も、まったく感じが違います。
びっくり。
で、もう、漢字。
漢字でした。
あの頃の僕たちを思い出させてくれる、漢字の使い方が、もう、ほら。

美味しゅうございました。

★★★ Excellent!!!

 忌むべき子どもとして、生を受けた主人公には、聖女とされた妹がいた。
 主人公は牢に閉じ込められていたが、妹がこっそり運ぶ食事で生きながらえていた。しかし、それが知られてしまったために、主人公は罰を受けなければならなかった。それも「花葬」による罰だった。
 「花葬場」の花たちは、生きた人間の肉体を苗床にして花開く。生きながらにして、花に侵食される主人公のもとに、死神が現れ、望みを叶えると言う。主人公は妹の幸せを願ったのだが……。

 まさかの誤変換から生まれた作品。

 是非、御一読下さい。

★★★ Excellent!!!

ただ一言。疼く、我が|漆黒の右目《ダーケスト・インビジブルアイ》がっ!!

…はい、真面目にレビューします。
短編ながら熱量のある幻想世界。忌み子が死を迎える時、全ての賽は投げられた──。対照的な2人とその結末に、思わず心震える物語でした!面白かったです!