語り部の持つ時と距離、そして想いが自然と重なって行くのを感じられるでしょう。そこから文字に現される景色も拡がっていく筈です。最後はまた心緒に還るーー人のそれの持つ彩が、作中の景色にも色を持たせる情緒に溢れた作品です。是非それに触れ、そして「私」の今と先に思いを馳せてみてください。
エモいとか雑な言葉を使うのは失礼な気もしますが、とても情景の描写が巧みだと思いました。例えば、「気の早い家庭だと、そろそろ明かりを灯しはじめるかもしれない。そんな時分。」とか。全体的に、歌いすぎになってしまわない匙加減をちゃんと心得ていらっしゃるように感じます。最後が幽霊オチでなくてホッとしました(笑)
幼馴染のタイチくんと『私』のどこか甘酸っぱく、どこか切ない青春の一ページ。七夕というシチュエーションも物語に深みを与えています。『恋』に触れたい方は、是非ご一読を。
二人の縮まらない距離感が切なくて、もどかしい。情景も美しくて、素敵な作品でした。
ななくささんの、詩の方から読み始めてしまったため、余計なレヴューを書いてしまいました。すみません。 タイトルにもあるような状況、16歳くらいの高校生たちの微妙な関係性が、巧みに描かれていると思います。設定もいいし、キャラもそれぞれの読者さんによって違うでしょうが、想像を広げやすいと思います。答えを知らない私たちが、ただこの、ほぼ「2人で下校する」シーンだけの中に、どれだけの世界を空想し、広げられることでしょうか? もしそれが「愛」ならば、これは素晴らしいと思います。 ぜひご一読を!!!
そうだよそうだよこの距離感なんだよぉ……(*´ч`*)届きそうで届かない、でもすでに届いてそうででもでもでもやっぱりうあぁあぁぁぁΨ(`∀´)Ψってなるこの感じ(*´艸`)キュン度高いですYO!
七夕の日を舞台にした青春の一ページに隠れた切ない想いが情景的に描かれた作品。 主人公の心境が巧みに表現され、幼馴染みという微妙な立場ながら互いを意識しているという難しい年頃の恋が描かれています。 幼馴染みであるタイチの『七夕だからな』という言葉には、七夕だから織姫と彦星に因んで会いに来ていることを示唆しているのかなぁ……なんて思いながら甘酸っぱさを感じました。 二人の行く末はきっとハッピーエンドだと期待しつつ読了しました。素晴らしきかな、青春!
年頃の女の子の繊細な気持ちがしっかりと描写されていて、とても心に響きます。それに対して、男の子は何とも鈍感で……。でも、だからこそ女の子はいつの世も尊い存在なのかも知れないなとも思います。高校生の純情な恋愛模様を楽しみましょう!