このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(1338文字)
無理でしょ、こんなの。かてっこないや
ネタバレ注意!3分で「走れメロス」を演じるという、面白い話があるとお聞きしてさっそくまいりました。爆笑ものでした。爽快ですらあります。本当に3分でこなしてしまったところが、おかしいです。作者様の脳みそを覗いてみたいです。
こういうアイデアが思いつくのはすごいです。実際に劇でやると大変そうですね。
タイトルの時点で、「お?」と思ったのですが、走れメロスを3分間に圧縮するという発想にまず脱帽し、実際に圧縮された3分版走れメロスが面白いのなんの……。ゲラゲラ笑っていました。特に、走れメロスのオリジナルを読んだ方がギャグとして笑えると思いますが、是非とも読んでみてください!
有名小説を分かりやすく知ることが出来て、なおかつ笑える面白い作品です。演劇部の葛藤と、臨場感溢れる演技をお楽しみ下さい。この物語を読んだら、落ち込んでいた気分も吹き飛びました。
ただただ勢いで読まされるお話でした。大好きです!メロスのストーリーだけだったらすぐに閉じたと思いますが、瀬戸際高校演劇部のディスカッションが輝いていました。本当にそれだけのお話なのですが、メロスが山賊に襲われるくだりのネタを入れ込んである脚本にまとまったという点は、高校演劇の独特の勢いをリアルに感じられてとても良かったです。
部長のミスで、演劇部は3分しか時間が貰えないため、急遽台本を変更することに。メロスの三日間の物語を3分に落とし込むために、ものすごい早さで台本が改変されていく。尺の都合で、ほぼ全裸で城に登場するメロス。例え原作を知らなくてもそのカオスっぷりがよく分かる、見事な作品となっています!この3分で全力疾走するメロスの劇はきっと伝説になるでしょう。ぜひ読んでみてください。
短距離バージョン走って帰ってくるメロス。いい暴走っぷりです。
メロスが、3分で行って帰ってくる物語。なぜ、そうなったのか?どうやって、あの「走れメロス」を3分で演じてみせるか?メロスの三日間を3分で走りきるという、勢いそのままに、ものすごい早さで台本が削られていく、その掛け合いは笑わずにはいられません!太宰の名作を知らなくても、そのむちゃぶりがよく分かる、見事な構成になっております。
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