学生時代に青春に費やした一年は決して軽いものじゃありません。晴れの舞台に挑み、勝つ事も負ける事も青春の1ページとして色濃い思い出になるはずです。だけど、それもウィルスによって一瞬に破り裂かれてしまいました。
この作品の主人公達も青春を破り裂かれ辛く悲しい涙を流しました。
だけど、前を、周りをみたらきっと悲しいだけじゃないんですよ。青春を共にした仲間達が、そばに居てくれる大切な人がいるはずです。
この作品には作者和希さんの希望を持って欲しいという想いが詰まっているはずです。青春の行方を読んだ皆さんにもきっとメッセージは伝わっていると思います。
希望を捨てないで、前を向いて欲しい。近い未来はきっと明るいと信じます。
この物語の主人公は高校3年生。
コロナ禍の日本で特に影響を受けた世代に含まれると思います。
そんな主人公は出来ないことの多さにどんどん気持ちが沈んでいくのですが……
パンデミックの所為で誰もが『本来おくれるはずだった生活』を失ったような気持ちを感じていると思います。
正直に言うと、私もかなり精神的に辛い……
思わずそんな自分を主人公に重ねてしまいました。
でも、この作品の主人公はそこでは終わりません!
沈んでいたけれども、あることをキッカケに前向きな気持を取り戻していきます。
そのさまがとても清々しくて、私も負けていられないなという気にさせてくれました☆