窓ごしの花火

作者 陽澄すずめ

77

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★★★ Excellent!!!

作者様の作品に触れたのは、ほんの少し前なのに、自分の描きたかったものを既に五年以上前に完成されている気がいたします。

私も家族愛を根底に描いております。

この御作、『窓越しの花火』、思いのたけが想い出に変わってしまわない内に、ゆるやかでありながら、時の住処を感じさせられます。

ああ、自分の人生で、色んなシーンを思い出させてくれます。

とても感動的なご夫婦のある生き方に、生命力を感じたのは、私だけではないはずです。

そして、楽しい想い出の見え方が四角いものになるのでしょうね。

長く、生きてください。

秀逸な作品に出逢えます。

★★★ Excellent!!!

 病院で夫を毎日見舞う、妻の物語。この夫婦は老夫婦であり、夫は意識がない。
 まるで月日にも、場所的にも、置き去りにされたような病室に、妻は見舞う。
 窓の外は雨。
 だが妻が帰ろうとした時、懐かしい花火の音が聞こえた。
 夏の日の思い出。幼い孫娘と、西瓜、線香の匂い。そして元気な夫。
 皆で見たのは、夜空に咲く大輪の花。
 しかし、病室では、やはり雨が降っていて、花火もビルで隠れてしまう。
 空耳だったのか? 願望が錯覚を起こしたのか?

 病室の静けさと、夏のきらきらした思い出の対比が見事な作品。

 是非、御一読下さい。

★★★ Excellent!!!

物語には、読者にギミックを発見してもらうものと、言葉に言い表し難い感情を読者に流し込むものがある

と、私は思っている
いきなり個人の考えを書いて申し訳ない
けれど、この物語は後者だと思うし、私がそう思っていると伝えるためには私自身の考えを書く必要があると思う、思った


私は、要約し難い情報をこの物語から受け取った
それは寝たきりの夫のものだったり、彼女のものだったりする
花火の音を幻聴する、と言うのはこの物語の象徴なのかも知れないと思った
が、作者としては他の箇所を読み取って欲しかったと思うかも知れない
そう思われたなら、私の読解不足なのだから申し訳ない限りだ

最後に
この要約不能の物語を無理矢理に別の言葉に代替するなら
不可逆とか無常になると思う
もしかしたら、希望的観測が板についた人ならば
懐古という言葉にすると思う

稚拙な文章で申し訳ない