夫の見た夢。天才科学者。タイムマシンを発明。和やかな夫婦の会話。途中から印象が、がらりと変わります。うまいです。メッセージ性がよかったです!
夫が語る素晴らしい夢の話を朝食をとりながら聞く幸せな時間。後半を読むことで主人公がその時間を何より大切にしていることがわかります。狂気にも近いその気持ち、あなたも味わってみませんか?前半と後半でがらりと雰囲気が変わって、すごく面白かったです☆
自分の夢を熱っぽく語る夫と余り出来の良くない朝食を食べながら話を聞く主人公の下りがとても良かった。 時空の連なりはドミノ倒しのようでいて、どこかに指を挟みたくなる機会がある。例えばフレンチトーストが焦げる前。 ささやかだが大切な幸せは、それを余すところなく味わえるという意味でも得難いものだ。ある意味では科学的合理主義を超越しさえする。 詳細本作。
――彼のものよりも少し焦げた朝食。――からからに乾いた口内を湿らせる。奥さんのなにげない仕草一つ一つに、夢をかなえるための強い想いが伝わってきます。それは間違いなく夫を愛する想いにほかならなくて、考えさせられる短編でした。
既婚者です。「夢をかなえるタイムマシン」は、とてもとても考えさせられる作品です。ある人は、良かったね! と思うでしょう。ある人は、ふざけんな! と思うでしょう。家族構成、社会的な立ち位置、人生経験。読者の読み方で、この夫婦の「叶えたい夢」の結末をどう思うか、変わってくるように思えます。あなたは、どうですか?ご覧になって、考えてみませんか?
少し焦げたフレンチトーストをかじりながら、今日見た夢を語る──いたたまれないほど幸せな情景に潜む断絶は、読み手によって様々に味わいを変えるでしょう。私は焦げたところをかじってしまったのか、苦い後味がまだ抜けません。どうぞ、あなたも一口、味わってみてください。
夢見がちな夫。夫を愛する妻。とても幸せな、日常が描き出される。そこには夫の夢があり、妻の愛がある。紛れもなく、紛れている。私が食べたのは、どうやら妻のフレンチトースト。しかしそれは苦くなく、とても濃厚な甘みがした。
朝食の席で、昨晩の夢を妻に語る夫。 夢の中で夫は、タイムマシンを開発して未来に行って来たというのだ。 さすがは夢の話。もうはちゃめちゃ。タイムパラドックスとかはガン無視の大活躍である。 が、そこにはひとつ、秘密があって……。 でも、もしかしたら、そんな破天荒な冒険譚よりも、毎日家にいて、彼の帰りを待ってくれている、不器用だけどかわいい奥さんがいることが、一番の幸せ、かもしれないね。
ある男性がみた夢から、物語は始まります。それは、進化した科学技術とAIによって、人類の夢がほぼ全て実現するというもの……彼が開発した技術によって。望みが全て叶う理想郷を得たとき、そこで彼の妻が望むものとは……?短いですが、鮮烈な印象を受ける作品でした。さて、彼女はどこまで遡るのでしょうね。
話の展開がとても面白くショートショートとしてはうまくまとめられて面白いと思います。一人称で語られた秀作、ぜひ読んでみてください。('ω')ノ
もっと見る