焦げ目をかじったら

 自分の夢を熱っぽく語る夫と余り出来の良くない朝食を食べながら話を聞く主人公の下りがとても良かった。
 時空の連なりはドミノ倒しのようでいて、どこかに指を挟みたくなる機会がある。例えばフレンチトーストが焦げる前。
 ささやかだが大切な幸せは、それを余すところなく味わえるという意味でも得難いものだ。ある意味では科学的合理主義を超越しさえする。
 詳細本作。

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