「Sf+冒険者的バトル要素+ハクスラに近い兵器、技術的サルベージ要素+内政、商売」
が矛盾が少ない状態で成立しているありそうでなかった小説
ベースのsf要素はしっかりしていて、ファンタジー要素の設定もしっかりしている器用富豪な作者さんですね
良い点
1粒で何度も美味しい上記の要素
下手に恋愛を入れていない点
主人公の一貫した性格
世界観の広げ方が段階的で、sfなのに設定詰め込み回がない(これが一番すごい)
やや描写不足、肉付けが欲しいと思う所はあるが、そこはくどく書きすぎると胃もたれする。ので淡白な描写に見えるところはむしろ好印象。
文章力や人物描写はずば抜けているわけではなくやや淡白だが、逆にストレスがなく、恋愛要素の薄さはそこを割り切っているようにも感じる。
50万文字越えて未だに展開や世界観の行き詰まりがない(これも本当にすごい)ので、どんどん先が見たい。
長編を読んでてよくある、「ここら辺で一旦いいか、他の読もう」という瞬間がない
艦隊戦!魔導!内政!開発!未知!冒険!狩り!陰謀!多様な種族が織り成す爽快スペースオペラファンタジー!宇宙とファンタジーが絶妙にミックスされた独特な世界観は壮大。
スピーディーに展開されるので飽きさせず、スッキリとした文章で、とても読みやすいです。
主人公たちが築き上げたコロニーに仲間が増え、襲い来る困難を排しながら、宇宙に自分たちの存在感を示していく過程は、最高に気持ちが良いです。彼らが一歩一歩着実に強くなっていく姿が堪りません。
壮大な宇宙を探索し、お宝を手に入れる快感。勢力拡大の達成感――この物語を、スペースオペラ好きに強くおすすめします!