明千香

ダークミステリー短編作品です。 僕の心理を描写することによって、殺人なのか、事故なのか、自殺なのか。あいまいな物語がはじまります。 ※本作品は完全なフィクションです。実在の人…

およそ優等生とは無縁の学生生活を送った溝口は、なぜか公立中学の教師になっていた。手がかかる生徒はいないが中学生は子供ではない。かといって大人でもない。思春期の彼らの相手をする一方…

見習い女剣士の私。 任務の途中で、大好きな先輩が大ケガをしてしまって、もう心配で胸がいっぱい。( TДT) 大雨に打たれて、ふたりで急いで洞窟に避難したの。 火をつけようと必死…

旅籠の主人の娘として暮らしていた椿は、生まれつき盲目ながらも両親の愛情を一身に受け幸せに暮らしていた。 しかし、十歳の時に両親が逝去。後に後見人となった叔母夫婦に旅籠を乗っ取られ…

こんにちは。はくすや（柏栖家　Hakusuya）と申します。 趣味で小説？を書いている者です。 永遠の中二。 書きかけばかり作って、書けなくなったために、とうとうエッセイに手を…

「こら！　契約の契りをしろなんて。息を吸うように、ふざけたことを言わないで。こんな宿命、全力で逃げきってやるわ！」 「神巫さま、隠さなければならない心の声が、ダダ漏れにございます…

ラムセス大王展での体験を、エッセイにしました。

九州芸術祭文学賞で、宮崎県地区部門で二席を受賞した作品です。 長編の『星神楽』に対して、応募用に再構成したものです。 タイトルは『星神楽』でしたが、名前を変更しています。 短編作…

2023年の1月、私は東京大学のキャンバスにいた。

　「どんな女も美しくする」――女性の化粧から衣装の選定までを行う万華楼（ばんかろう）は、都でそんな大評判をとっていた。万華楼で働く十八の少女である紅珠（こうじゅ）は、日々を心から…

《カクヨム甲子園2024ロングストーリー部門奨励賞受賞》 傲慢な皇太子と、冤罪によって宦官にされた側仕えの物語。

窈児は夫たる皇帝の心が己にないことを承知しつつも、愛らしい息子を得て心穏やかに暮らしていた。しかし宮殿では数年前から、五行思想に則った怪事が起こっており、不安の声が絶えることはな…

　自分がいたって普通であることが残念である北条チェリー。 　幼馴染みの自殺を助けに養母と向かい。なぜか彼女の部屋から、いきなり異世界に転移してしまった。 　両親を失ったチェリ…

幽霊の花婿、雷神を名乗る探偵――二人は迷信と真実の狭間をゆく。王都に潜む怪異と陰謀をすべてを暴いた先に待つのは、無実か、それともさらなる闇か。迷信解体譚、ここに開幕！ 【あらす…

ある日突然、日本消滅をかけたチーム戦に放り込まれた少年たち。授けられた異能に振り回されながらも戦う目的を探して、彼らはスタートラインに立つことができるのか？ （※　最後にちょっと…

　元孤児の小夜（さよ）は凍え死にかけていたところを村長に引き取られ、虐げられながらも暮らしていた。しかしある日、自分が引き取られたのは、“神の末裔”を名乗る醜悪な領主に義妹の身代…

長編「怨羅じゃ！—鬼火桃源郷—」を書くにあたって調べたことなどを書き連ねたエッセイ。主に古代吉備と大和朝廷、ちょこっと朝鮮半島情勢など。

もし、私の子供やきょうだいや、家族の誰かがある日突然いなくなってしまったらどうするだろう？　転移ものを読んだ時、ふと浮かんだ思いを物語にしてみました。

結婚を控えて、恐怖を覚える繊細な主人公。 清潔な空中都市では、なにもかもが人工的で、初体験さえもロボットに教えられる。

不定期に、カクヨムコン１０について、つらつら書いていく予定です。

大陸の東側に位置する国家・翠国。 その一藩の名家の娘・莉恩は、望まぬ縁談を断るため、文官の登用試験を受けることに。 おとなしく人見知りな性格の莉恩だが、図らずも試験を通過し、信簡…

瀕死の蟷螂に水をやる中西。 蟷螂は身を起こし、草むらへと消えてゆく。 中西は言った。 「元気になるのはほんの一瞬さ。明日にはその辺に転がってるよ。でも、それが面白い」 俺は、そ…

　２０年前、大陸を統一した『朱棣林（シュ・ディリン）』。その後宮で、序列２位の貴妃として尊ばれる淑華（シューホア）。 　美しく可憐な少女だった彼女は、かつては帝の寵妃であった。…

『緑化手術』とは人間の細胞内で葉緑体を培養し、それを人体に取り込む手術である。 百年前にその技術が確立されて以降、世界では人間が光合成できることへの議論が交わされて社会の分断が…

圭（けい）の脳は、彼が中学生の頃から幻覚や幻聴を作りだすようになった。 雨。虫。人。 それらには温度が無かったり、音を伴わなかったり、話さなかったりとリアルとは少し異なった様子で…

圭（けい）の脳は、彼が中学生の頃から幻覚や幻聴を作りだすようになった。 雨。虫。人。 それらには温度が無かったり、音を伴わなかったり、話さなかったりとリアルとは少し異なった様子で…

諸葛孔明が曹魏に迫るその年、曹操の孫曹竜は父やいとこと共に迎え撃つ。しかし混戦の中で父たちと離れ、蜀がわの陣に入り込んでしまった。そこで曹竜は、諸葛孔明の養子・諸葛瞻と出会い――…

※本作は公募に向けて、六月で一時閉鎖いたします。ご了承下さい。 ホラーじゃありません。ゾンビものです。 パニックじゃありません。ファンタジーです。 ゾンビは歩きます。故郷へ帰る…

コロナ禍明けの初海外は台湾旅行にしました。 親日で日本語が通じる、食べ物がおいしいという事前情報は本当なのか。 筆者が体験した情報を書いていきます。行った先の観光情報よりも立ち回…

本作は、『セラピストたちの村』を日本ファンタジーノベル大賞用に改稿したものです。 結果は、一次通過。二次落選となりました。 前半部分を大きく改稿した事により、既存の作品と置き…

甘い香りと、藤紫。 どこを探せど陽光は見当たらない。天は覆い尽くされ、視界は全て、甘い香りの源である藤の花。その藤花の群生から、ひらひらと舞い落ちる藤色の花弁。それが行き着く先は…

『真識人（ましきびと）』それは、生薬学をはじめとした自然療法を得意とする日本古来の民族。 自然に溶け込み、調和し、生きとし生ける者の生命力とその流れを感じ取る。そして彼らの手は、…

俺は沢渡健、23歳、もと高校球児、地方の製造業の総務課勤務、バイセクシャル―― あの人に出会って、「愛すること」を知った。

同人の世界に憧れつつも踏み込めなかった私、ついに沼の始まりか!?　参加したことのある方、情報おくれやす～。

妻の四十九日を終えて、縁側にぽつりと座っていた老夫、文治（ふみはる）。そんな彼の元に現れたのは、軒先に住んでいる一匹の鬼蜘蛛。 湿っぽいから降りてきた、と鬼蜘蛛は言った。 しとし…

公募へ向けて頑張る人の気まぐれ更新エッセイです🐛

2024年犀川よう様自主企画「さいかわ葉月賞」参加及び「スミヲ賞」（大隅スミヲ様）受賞作品 孫権の皇太子たちが対立する中、陸遜は魯王ではなく皇太子の地位を保証することを孫権に直…

【初恋と新たな恋の間でゆれる呪術師の中華風BL怪異譚】嘘が本物の愛にかわる？失踪した兄弟子を探す美貌の方士は、皇子と偽装結婚。怪異事件を探るうち、彼は後宮の陰謀の渦中に！ 【ポ…

『半魂とは、魂の半分を怨念に冒された悲しい血族のことを言う』 【あらすじ（ネタバレ注意）】 　相模湾に面して弧を描いた地形の鎌倉は、丘陵に奥深く入り込んだ谷戸（やと）が多く…

お好きな話からお読みください。 タイトルに★がついた話は男性同士の恋愛要素を含んでいます。直接的な描写は抑えてありますが、苦手な方はご注意ください。 参考文献 陳寿 裴松之 …

嘽(せん)皇国を治める剋帝(こくてい)姫(き)舜(しゅん)は、この世に存在するまことしやかなる存在が見えすぎるほどだった。 目の前にどれだけの美貌の持ち主がいようが、その顔は靄…

「わたしを連れて、逃げて下さいませんか！？」 古代エジプトの都メンフィスにあるプタハ大神殿に現れた女性レクミラは、男性神官のイエンウィアに開口一番、そう求めた。 神殿の奥庭で日々…

三国志の英雄の一人曹操が徐州で「大虐殺」を行うところから、赤壁の戦いで撤退するまでを、曹操と彼の部下たちの視点から語る物語である。 曹操といえば三国志の悪役として有名となっており…

勤務していた書店が２つ閉まった経験を持つ筆者の経験をまじえてお届けする、小さな書店のラノベ売り場をめぐる戦場。 １店目は雑誌、２店目は文庫担当。 ２店目では特にライトノベルの強…

追放された王太子は、従わない不遜な神獣と旅に出る。 相性最悪主従が織りなす、胸躍るオリエンタルファンタジー！ 大陸の内陸部に位置するオアシス国家・カルジャスタン王国。 この国の…

企画に参加させていただきました。 一度立ち止まって、振り返って、自己分析するいい機会になりました。 自己分析した結果、『みかみ』は何となく、余裕のない堅苦しい奴だなと感じたので、…

第四王子カエムワセトの忠臣ライラは宴会が嫌いである。 宴会場に充満する混合臭。貴族娘達からのチクチク攻撃。機能美に乏しいドレス。どれをとっても憂鬱でしかない。 ライラは早々に、バ…

古代エジプト新王国時代に実在した、魔術使いの王子。名はカエムワセト。かの有名な太陽の王ラムセス2世（オジマンディアス）の息子である。 心優しく、博識で、懐古趣味。そしてちょっと愚…

潰れた本屋の元店員は、このカクヨムをもっと”売れる本屋”にする方法を（頼まれもしないのに）考え（勝手に）提案します。

山野育ちの小蘭は、病気の姐の入れ替わりとして後宮に密かに入った。 期間は姐の復帰までだったが、予想外の事件が後宮で発生して―― 【十二万字で完結しました】