概要
「神巫さま、隠さなければならない心の声が、ダダ漏れにございます」
これは、結界を守る神巫と彼女をひたすら守りぬく男の物語です。
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6世紀後半、飛鳥時代に国土を緩く支配していた大和政権は、大王と有力豪族が同等の立場で政治を行う連合政権であった。
多くの豪族が徐々に大和政権に帰属するなか、独立国家として立つ特殊な国がある。
その国の名を莲(レン)と呼ぶ。
莲国は大和政権で重責をになう莲氏と巨勢氏という二大勢力によって維持される特殊な国であった。
さて、飛鳥宮の北の斎院に、生まれてからずっと幽閉され、祈りの日々を過ごす神巫(かんなぎ)がいた。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!境界に佇む者たちの孤独、邂逅、そして渇望。――古代和風契約婚姻譚
※本レビューは第一節までの内容です※
【こんな方向け】
☑艶やかな和風ファンタジーを読みたい方
☑陰のある美貌の貴公子と人ならざる存在の血を引く神巫との恋物語に心惹かれる方
☑政と呪、愛と宿命が交錯する物語を好む方
【あらすじ】
飛鳥時代末。
鬼神の血を継ぐ神巫・夜鳴媛は、斎院に幽閉され祈りの日々を送っていた。
ある夜、村が一夜で滅び、聖なる「神威の銅鏡」が砕け散る。
人神――「ジン」の存在により、結界が乱れ、国が揺らぐなか、夜鳴媛は、「冷酷無慈悲」と噂される若君・天祥との「契約の契り」を命じられる。
義務と使命のために取り交わされる――「契約結婚」と。
運命に抗うべく逃げようとするも…続きを読む - ★★★ Excellent!!!変事を祓うため契るは、宿命に抗う神巫と孤高の若君
神巫・夜鳴媛は、斎宮で祈りの日々を送る中、朝廷から婚姻を命じられる。相手は冷酷無慈悲と噂される莲氏天祥 。婚姻の意思のない夜鳴媛 は逃亡を決意するが、神器「神威の銅鏡」の破損により鬼神の血を受け継ぐ宿命を知らされ――
本作は飛鳥時代を舞台にした和風恋愛ファンタジー。
溺愛してくれるイケメンとの契約結婚だけでなく怪しい事件も起きて、読み応え抜群です!
主人公の夜鳴媛が勝気な性格の主人公おかげでしょうか。主要キャラは重めの運命を背負っているのですが、サクサクと楽しく読み進められました。
それに、ヒーローの天祥の懐の深さも本作の魅力のひとつ。夜鳴媛がツンツンしても、広い心で受けとめてくれます。彼…続きを読む - ★★★ Excellent!!!おもしろいです!
飛鳥時代を舞台にした、和風ラブロマンスです。
ヒロインは、神巫(かんなぎ、神聖な巫女さん。)として、斎院にずっと閉じ込められて生きた、夜鳴媛(よなひめ)。
彼女は強大な力を持ち、〝契約の契り〟で、人の手にあまる魔物を倒す使命があったからです。
〝契約の契り〟の相手、天祥(てんしょう)は、大和政権の大物で、冷酷無比と噂のたつ、超・美形。
超・美形。
大事なことなので、二回言いました。
とにかく、ヒーロー、天祥が、かっこよくて、謎めいて、寂しさの影もあって、読んでてドキドキします。
彼のかっこよさに、読んでるだけでうっとり。
夜鳴媛との関係性もいいです。
夜鳴媛と、彼女につかえる女性、ナカテ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!とても難しい時代・設定を見事書き上げた傑作!
このお話は、古代日本を舞台にしています。えぇ、古代日本ってどうやって資料集めたの?
そこから気になりますが、そんな作者様の努力は結果として作品に現れています。
神巫(かんなぎ)夜鳴媛(よなひめ)は、契約婚として莲氏天祥(れんうじてんしょう)の元へ嫁ぎます。
全ては『ジン』と呼ばれるものを倒すため、結界を張るため。
とても難しい時代の話なので、内容もちょっと難しいです。普通のラノベではないよね?っていう読み応えです。
そう、読み応えなんです。読み応えがありまくるのです。
全体的に重厚感が漂っていましてね、「この作品はハードカバーで書籍化して欲しいな」って思いました。間違っても萌え絵のラ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!宿命だからって冷酷無慈悲な男と契りを交わすなんて、冗談じゃない!
6世紀後半の、飛鳥時代。
強力な力を持つとされる一族の神巫、夜鳴媛は、生まれたときからずっと幽閉されていました。
といっても、切ない雰囲気は全くなく、ブーブー文句を言いながら護衛のナカテと仲良くやっているという印象。
しかしあるとき、人々を守る結界に綻びが生じたからさあ大変。
結界を張り直すためには、ある男性と政略結婚をし、契りを交わさなければなりませんけど、冗談じゃない!
その男の名は、天祥。優秀ですけど、冷酷無慈悲と噂の、どこか油断ならない相手。
そんなのと契りを交わすなんて真っ平ごめんです。
どうにかして逃げることはできないものかと悩む夜鳴媛でしたけど、徐々に天祥の沼にハマッていきく…続きを読む - ★★★ Excellent!!!宿命に抗う? 向き合う? それぞれの進む道は、どこに向かっていくのか
時は飛鳥時代。
神巫として、生まれてからずっと幽閉され祈りを捧げる日々を過ごしてきた夜鳴媛に、世に現れた怪異をなんとかするため、ある男と契約の契りを結ぶよう命が下ります。
つまりは結婚しろということなのですが、夜鳴媛は内心では不満たっぷり。
怪異をなんとかするためだの、それが世の中のためだの理由は色々ありますが、そのせいで無理やり結婚させられ夫となる相手も選べないのですから、無理もありません。
それが神巫の宿命などと言われても、そんな宿命からは逃げ出したい。
しかも相手となる天祥は、冷酷無慈悲と評判の男。
隙あらばこの結婚から、自分が背負う羽目になったろくでもない宿命から逃げ出したいと願う…続きを読む - ★★★ Excellent!!!宿命にあらがうヒロイン! 古代和風ファンタジー開幕!
雨杜和さまは、いろいろなお話が書ける稀有な作家さまです。
最近の作品は
「貴妃あるいは緩慢な死」 ☆中華ファンタジー
「半魂 〜鎌倉、八百年の呪〜」 ☆現代ホラーミステリー
「地味なわたしと博士と美少年(女)が、食材ゼロからはじめる異世界ライフ、究極レシピ!」 ☆異世界ファンタジー
です。
今回のお話は、なんと古代日本、飛鳥時代です。
思い浮かぶものといえば、古墳、大和政権でしょうか。
この時代のことはよくわからない分、想像力が試されますね。
作家さまいわく好きな時代だそうです。
さて、主人公は、夜鳴媛(よなひめ)。鬼神の血を受け継ぐ神巫(かんなぎ)。
結界を守る仕事をしています。…続きを読む