宿命だからって冷酷無慈悲な男と契りを交わすなんて、冗談じゃない!

6世紀後半の、飛鳥時代。
強力な力を持つとされる一族の神巫、夜鳴媛は、生まれたときからずっと幽閉されていました。
といっても、切ない雰囲気は全くなく、ブーブー文句を言いながら護衛のナカテと仲良くやっているという印象。
しかしあるとき、人々を守る結界に綻びが生じたからさあ大変。

結界を張り直すためには、ある男性と政略結婚をし、契りを交わさなければなりませんけど、冗談じゃない!
その男の名は、天祥。優秀ですけど、冷酷無慈悲と噂の、どこか油断ならない相手。
そんなのと契りを交わすなんて真っ平ごめんです。
どうにかして逃げることはできないものかと悩む夜鳴媛でしたけど、徐々に天祥の沼にハマッていきくのです。

逃れられない宿命を背負っているのに、明るい感じの夜鳴媛のキャラクターがいい!
恐ろしい怪異が出てくるハラハラ展開のある中、天祥といっしょにどう切り抜けていくのか?
ゾクゾクした魅力溢れるお話です。

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