とても難しい時代・設定を見事書き上げた傑作!

このお話は、古代日本を舞台にしています。えぇ、古代日本ってどうやって資料集めたの?
そこから気になりますが、そんな作者様の努力は結果として作品に現れています。

神巫(かんなぎ)夜鳴媛(よなひめ)は、契約婚として莲氏天祥(れんうじてんしょう)の元へ嫁ぎます。
全ては『ジン』と呼ばれるものを倒すため、結界を張るため。

とても難しい時代の話なので、内容もちょっと難しいです。普通のラノベではないよね?っていう読み応えです。

そう、読み応えなんです。読み応えがありまくるのです。

全体的に重厚感が漂っていましてね、「この作品はハードカバーで書籍化して欲しいな」って思いました。間違っても萌え絵のラノベではありません。
いや、ラノベが駄目って言ってるわけじゃないですよ? 私もラノベ買いますし読みますしね。

ただ、凄ーく重厚な文章なので、どっちかって言うと歴史小説にくくれそうなくらいの勢いがあるんですよ。

これ、資料集めるの苦労したろうなって凄い思います。
その知識を、サラッと書いている。読みやすいように組み込まれている。血のにじむような努力を見せないでサラッと書いている。

さすが作者雨杜和様です。今までの作品でも、この作者様はいつだってその豊富な知識をさらっと出して来たものでした。

ああ、でも、でもです。
ハードカバーの本で読みたい重厚な内容なのですけど、コミカライズには向いているなって。
何せ夜鳴媛も天祥も絶世の美男美女です。出て来る怪異もおどろおどろしくて個性的です。
絵的に映えますよ。私は馬鹿なので、どちらかというとマンガでかみ砕きながら読みたいですね。

作者様曰く、「最高傑作」です。
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