概要
目の前にどれだけの美貌の持ち主がいようが、その顔は靄で覆われて、更には黒い蟲が張り付いて、とても見れたものではない。舜には皇后を含む五人の妻がいたが、誰一人として食指が働くことも無かった。
それ故か、明君と呼ばれるほどの皇帝でいあっても、影では『種無し』などといった不名誉極まりない噂まで出回るほどだった。
更には、舜は謎の病に犯されて日に日に身体は不調を訴える。腕の立つ侍医にも、不治の病であると言われ、『呪い』なのではないのかと侍医は匙を投げる。
そこで、侍医は古い資料を漁った末に、一つの当てを見つけてくる。
それは、古く――それこそ八代前の皇帝から辿り着いた『禍祓
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- ★★★ Excellent!!!患うのは病か?それとも呪いか?帝と禍祓士は魅かれあって……
嘽皇国の帝、姫舜は明君と呼ばれている。しかし彼には問題があり、その問題を解決するために禍祓士の姚流麗が宮廷に呼ばれた。
姚流麗は姫舜とともに、後宮の闇に立ちむかうのだが……
中華ファンタジーにも色々ありますが、本作は呪術師が活躍する呪いが実在する世界が舞台です。
病を患う賢帝、麗しいが影のある禍祓士、好々爺の医者、それに後宮の美しい花たち。個性的な登場人物たちが織りなす物語は、重厚でほの暗く、呪が関係するトラブルにふさわしい雰囲気。
姫舜の患う病気は治るのか?
後宮に巣くう闇は払えるのか?
姫舜と姚流麗は恋仲になるのか?
気になる問題が盛りだくさんで、最後まで飽きずに読めること間違いなし…続きを読む - ★★★ Excellent!!!妖艶で、闇で、情熱で。女は積年の禍を祓う
剋帝(こくてい)姫(き)舜(しゅん)は、国を治める腕は名君との呼び声高いが、一方で後宮に5人もの妻を抱えつつも、誰の元へも通わない。なぜなら、女たちの顔には黒い靄や蟲が張り付いて見えるからだ。この世に在らざる禍を目で見てしまう皇帝の元に呼ばれたのは、禍祓いの一族である、禍祓士(かばつし)の姚(よう)流麗(りゅうれい)。
白い仮面を着けているものの、立ち居振る舞いや言葉使いは艶やか。何より彼女には蟲がいない。舜はすぐに流麗に興味を抱く。――
後宮に渦巻く女どもの禍々しい欲と、過去の出来事、そして舜の皇帝としての生き方が錯綜する重厚なストーリーは、最後まで読者を惹き付けて離さない。
罪と贖罪。…続きを読む - ★★★ Excellent!!!皇帝と毒婦の恋☆
中華ファンタジーの世界で『皇帝』といえば……後宮の美女達にモテモテ?
権力の象徴で、願えば全てが叶う?
そんなイメージですよね??
ところがこちらの作品の舜様には、どんな美女が現れようが、ハッピーエンドにはなり得ない理由が。
そんな時に出会うのが、『禍(まが)』を払う流麗。
こちらの流麗さん、キリッとした美人さん。
毒婦と呼ばれようとも、とてもカッコ良い方で、読めばファンになる事間違いありません。
そして舜様も、加筆された今回は、更にイケメン度がアップされてます。
中華ファンタジーに馴染みの無い方にも、ぜひ!
この世界に浸って頂きたい。
そんな、全力でオススメしたい作品です。