静かな刻の流れに身を任せる様な、そんな穏やかなひと時を感じました。
小説と言うのは不思議なものです。言葉を選び、言葉を重ね、言葉以上の何かを伝える。僕は優れた物語を拝読すると、小説と言う世界の奥深さにいつも神妙な気持ちにさせられてしまいます。
こちらの物語も、そういう気持ちにさせられました。
人間と言うのは完璧な生き物ではない、危うく、曖昧で、情けなく、寂しがり屋で、うっかりしてて、愛おしい、そんな生き物です。生きると言う事は、そういう「揺らぎ」の中で、自分や他者を見つめ、何かを感じ、何かを語り、何かにすがる、その繰り返しかと思います。
どうか、こちらの物語を静かに知って下さい。
どうか、こちらの物語を静かに味わって下さい。
そして、愛しさの意味と命を思い出して下さい。
お勧め致します。
この秋の夜に、ささやかで小さく、だけど大切な時間をあなたに( ;∀;)