那智　風太郎

『雨の情景から始まる魂の4000字』企画　BEST ５ 　四千字という狭き枠の中で巧みに絡み合わされたデュアルストーリー。 　そのひとつは現代、我々が暮らすこの国。 　主人公は…続きを読む

土砂降りの雨に濡れた主人公の携帯ストラップが切れたところから始まる狂気の連鎖。 ジェットコースターに乗せられているような目まぐるしい展開に読み手は心を鷲掴みにされ、ラストまで片時も…続きを読む

　雨の情景から始まる魂の4000字企画　BEST 5 　冒頭、天空からの俯瞰、灰銀色のビロードを思わせる水滴の柱が地上へと舞い降りていくシーンから始まる物語。 　それは雨の景色。…続きを読む

奇想天外にもつれた世界。そこに生きていく者はなにを指標にして地に足を運ぶのか。仕方なくそれを日常と捉えるしかない彼らの諦観に救いはあるのか。 そして桜はいつ咲いたのか。 その香りは…続きを読む

『雨の情景から始まる魂の4000字企画』　BEST　５ 　自分の意思よりも親からの躾や世間体を優先してしまう主人公。 　誰からも後ろ指を刺されないように、周囲に迷惑をかけないよう…続きを読む

『雨の情景から始まる魂の4000字企画』　BEST ５ 　冷たい雨が降りしきる裏町にひっそりと佇む夢幻常磐堂書房。 　古めかしい店内の趣きに、濡れそぼった客が取り出した古ぼけた…続きを読む

「GWにホラー&サスペンス、あるいはミステリなどいかが」企画　Best ５ 読んでいくにつれ、登場人物たちの正体がどんどんあやふやになり、ついには誰が何者なのかがよく分からなくな…続きを読む

いつものことながら即興とはとても思えない秀逸な作品。 粛々と語られるひとりの女性の生涯はいつしか不穏なものに変わり、それはやがて恐怖へとつながる。 壮大なスケールで繰り返されるその…続きを読む

「GWにホラー&サスペンス、あるいはミステリなどいかが」企画　Best　５ ある剣呑な条件を満たす者の前にしか姿を現さない一台の不思議なバス。 奇しくもそれに乗り合わせた彼らが持…続きを読む

GWにホラー&サスペンス、あるいはミステリはいかが企画　Best ５ 冒頭から軽やかに進んでいくライトポップなストーリー。 妄想癖のある主人公はひょんなことから密かに想いを寄せ…続きを読む

GWにホラー&サスペンス、あるいはミステリなどいかが企画　Best ５ 浮世と冥府の透目で彷徨う男の前に案内を買って出た少女。彼女は道すがら朗らかな口調でひとり語りを始める。 …続きを読む

「GWにホラー&サスペンス、あるいはミステリなどいかが」企画　BEST ５ 愛憎絡み合う味わいの濃いサスペンスストーリー。 作者の卓越した筆致と情景描写により読み手はすぐに映像…続きを読む

即興で作り上げた作品とは思えないクオリティ。
昔語りの喪失から時を超えて再び姿を現したそれに読み手は戦慄を禁じ得ない。

拙い文章で綴られていく実験日誌。
けれど時が経つにつれ、それは次第に禍々しいものに姿を変えていく。
膨らみ続ける狂気にラストまで一気に引き摺られました。

もし植物が感情や思考を持ち合わせていたとしたら。 そんな想像をしてしまう素敵な作品でした。 孤独であることに慣れきってしまっていたその桜が抱いた遣る瀬のない恋心。 そして桜の枝葉の…続きを読む

確固たる世界観。 精緻にして矛盾のない構成と展開。 そしてあまりにも秀麗な描写。 主人公と桜の精との間に強く結ばれた想いは醜悪な憎念から互いを護ろうとするが故に彈け、燃え、そして誓…続きを読む

軌道エレベーターをたどって宇宙に骸を届ける宇宙葬を待つ孤独な女性。 安楽死を介助することを使命とする主人公は旅立つ彼女が求めてやまない最後のピースを無事送り届けることができるのか。…続きを読む

そのどれを切り取っても鬼才を認めざるを得ない秀抜たる作品の数々。 読み手はその剣呑さに身を縮め、その悍ましさに背筋を凍らせ、そしてその甘美な恐怖の虜となってやがて一切の逃れるすべを…続きを読む

まるでオオカミ少年の言い訳バージョン。
少しばかり可哀想な気もしますが、子供達に話して聞かせれば良い教訓として心に残るでしょう。

まるで黙示録にも似た精緻でなおかつ迫力に満ち満ちた詩文。
そして悪い夢から覚めたとでもいうようにホッとさせておいてカウンターパンチの結末を叩き込む辛辣さ。
恐ろしさに震えました。

小学五年生のタケルが街の地図に記していく「怪」の文字。 それは奇妙で不可解で恐ろしい出来事があった場所。 テンポよく繰り広げられるホラーストーリーが次から次へと。 読み始めると止ま…続きを読む

那智風太郎プレゼンツ『桜猫企画』優秀作品　Best 6 稀覯本からはらりと落ちた一枚のスナップショット。 そこには舞い散る桜のもとに佇む老婦人と艶やかな毛並みの白猫が写っていた。…続きを読む