概要
望まれない少女、王を目指す。
神獣・月兎の加護のもとに成立した兎国では、これまでに女王の即位が一度もなかった。
女王太子となったルドカは、周囲からの圧力を感じつつも、初の女王即位を目指す。
*著者の気まぐれ更新です。
女王太子となったルドカは、周囲からの圧力を感じつつも、初の女王即位を目指す。
*著者の気まぐれ更新です。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!こまやかな心理描写が心に迫る雅やかな中華風ファンタジーの世界。
古代帝国の神獣加護国に伝わる故事の影響により、女王は不吉であることを掲示する高札が市場の目立つ場所に掲げられた兎国の王太子となった瑠土花(ルドカ)は急逝した兄、世土玖(セドク)の残してくれた言葉を胸に女王を目指すことを決意する。霊廟で飛んでいく月蛍を追いかけ辿り着いた王権神話の絵物語の壁画で聞こえてきた魂の声、稗官、燐渓雪(リンケイセツ)の助言を受け、自らの運命を切り開くべく計画を進めていく中、王位継承権を巡る思惑と野心に巻き込まれていく—。果たしてルドカは決意を達成し、女王になることができるのか—。古代中国の神話や説話を連想させる中華風ファンタジーの秀作です。