概要
閉じ込められた匣の中の奇妙な出来事
会社員の和奏、高校生の智志、小学生の陸人の三人はマンションの自室に帰宅途中、エレベーターの中に閉じ込められてしまう。
管理会社に助けを求めるが、救助はいつになるかわからない。不安が募る中、エレベーターは動き始める。
扉が開くと、そこにはありえない光景が広がっていた。
管理会社に助けを求めるが、救助はいつになるかわからない。不安が募る中、エレベーターは動き始める。
扉が開くと、そこにはありえない光景が広がっていた。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!後悔を後悔で終わらせない為に
この物語は同じマンションの住人三人が、時同じくしてエレベーターに閉じ込められる場面から始まります。匣はエレベーターの常套句。ホラーとしての定番な舞台装置の認識で読み進めていくことでしょう。
しかし、その常識を打ち破るような状況変化、目を疑うような世界観がその先に待っています。この発想の転換が素晴らしく、それぞれの章立てに丁寧に組み込まれています。そのため移り変わる話の全容を理解しやすく、その美しい場面たるや、心情描写の数々がそれぞれのエピソードに映えるばかりでなく、最終章で上手く、短く、端的にまとめ上げられているため、未来志向でその先を追いたくなるような素晴らしい構成力を誇ります。
誰…続きを読む