「とある」母子の生き様、抱えている秘密。母の告白を聞き、同じように生を全うしていく。ハレー彗星との関係、そして他者を必要としている理由。全てが分かった時、作者様独自の世界観に引き込まれることでしょう。他には無い、唯一無二の作品です。
非常に難解な一遍だった。幻想的でもあり、SFチックでもあり、怪奇にして奇怪。それらが平易な文体で描かれている。 私としては、冷蔵庫のくだりが特に印象に残った。ありのままに読んでも良いが、なにかの象徴としても捉えられそうだ。たとえば、経済感覚が噛み合わないまま結婚した夫婦など。もちろん、私の勝手な想像だが。 詳細本作。
彗星と母の不思議な関係。彗星の最終目的は何なのか謎が深まる物語。三種のお題を効果的に使い秀逸な物語にまとめ上げた作品です。
いつものことながら即興とはとても思えない秀逸な作品。粛々と語られるひとりの女性の生涯はいつしか不穏なものに変わり、それはやがて恐怖へとつながる。壮大なスケールで繰り返されるその営みがもしかするとすぐそばに……と思うと身の毛がよだちました。