深雪 了

少女は天使の羽に乗り、空を飛ぶ。 天使ルイスの本当の正体が分かった時、キャッチコピーの意味が分かった時、悶えるような切なさにおそわれます。 「終わり」へ向かう場面は疾走感と儚さの両…続きを読む

「翼をください」の歌が好きなので、まずタイトル・キャッチコピーに惹かれました。 そしてあらすじの「人を殺したいから絵を描いている」という言葉で、これはすごく好きな小説かもしれないと…続きを読む

終始美しい雰囲気が漂いながらも、世界観、設定、そしてAIであるのに感情描写までもが緻密で、読後頭を離れず、拝読してから何日も経つのに今更レビューを書かせていただきました。 終盤の2…続きを読む

この話を最後に読んだのは、小学生の国語の授業でした。 けれど悲壮な展開がずっと記憶に残っていて、ここのところまた読みたいと思っていました。そしたら偶然にもこちらを見つけました。 何…続きを読む

桜はそれでなくても短い期間しか咲かないのに、必ず雨が降って花を散らしてしまう。 作中にもありましたが、私も毎年そんな淋しい思いを感じていました。 けれど、桜は儚いだけじゃない。 読…続きを読む

とある漫画家のもとに死神を名乗る少女が現れる。 少女は漫画家が世に与える影響、彼が人生ですべきことを説いてゆく。 彼女もまた彼の作品のファンだったのだ。 この話には二度意表を突かれ…続きを読む

「とある」母子の生き様、抱えている秘密。 母の告白を聞き、同じように生を全うしていく。 ハレー彗星との関係、そして他者を必要としている理由。 全てが分かった時、作者様独自の世界観に…続きを読む

幼い頃から、自由を知らずに奴隷として虐げられてきた少女レイシィ。 夜空を見上げながら、手に入るとも知れない自由を夢見、悲哀で心を翳らせる。 少女が救われる時は来るのだろうか。 美し…続きを読む

屋上で風に吹かれながら、他者を救いたいと語る、どこか浮世離れした譲葉先輩。思いやりに溢れているのに、自身の事は大切にできない。そんな彼女が尊く、愛おしく、また悲しみさえ覚えさせる。…続きを読む

最初に目を引いたのは、この小説のタイトルでした。 そしてそれに付随するかのように、ひらり、ひらり、とワンピースが揺れる描写がところどころに差し込まれるのが印象的。 そして各所に儚さ…続きを読む