密かに行われる、他者との狂気的な触れ合い

あまりにも異質で異常な世界観と描写。しかし外の世界に息苦しさを感じ、椅子の中での他人との接触に安堵と愉悦を覚える感覚は理解出来ないでもなかった。
最後の結末は果たして本当に描写の通りなのだろうか?個人的に、夫人に受け入れてもらえなかった場合の逃げ道だったのではと思ってしまう。椅子の中に潜んでいたのが真実であったという展開の方が、私としては好ましくあるから。