世界への理想を語る彼女。私があの時手を差し伸べていたなら、あなたは…

屋上で風に吹かれながら、他者を救いたいと語る、どこか浮世離れした譲葉先輩。思いやりに溢れているのに、自身の事は大切にできない。そんな彼女が尊く、愛おしく、また悲しみさえ覚えさせる。
タイトルの「最後に教えてくれたこと」について書かれた部分がそれを増長させ、胸が締め付けられる。
世界観、展開、完成度の高い文章、整った構成。全てが素晴らしい傑作です。

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