本作を一言で語るなら、ただ「美しい」。正直、長々と本作の魅力を語るのは野暮である。騙されたと思ってぜひ読んでみてほしい。必ずや至福の読書体験を得られること間違いなしであるから。
仄暗い百合を中心に書いてます。 伊藤計劃、米澤穂信、冲方丁、虚淵玄、P・K・ディック、J・オーウェルが好きです。
屋上で風に吹かれながら、他者を救いたいと語る、どこか浮世離れした譲葉先輩。思いやりに溢れているのに、自身の事は大切にできない。そんな彼女が尊く、愛おしく、また悲しみさえ覚えさせる。タイトルの「最後…続きを読む
ほの暗いお話ではありますが、情景も感情も、描写がとにかく繊細で美しいです。主人公を傷つけてしまうのも、救うのも、どこまでもお人好しで理想主義な先輩というのがまた良い……。カフェで起こる劇的で、しか…続きを読む
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