AI
アーティフィシャル・インテリジェンス
一言でいうなら、知能と知性を持ち合わせた機械
最先端技術の進歩により発展した大いなる禁断の果実
とある企業で進められている密かな計画
AIの恐怖が兄と妹の 心を、記憶を、凌辱する
やがて時を経て
穏やかな時を共にする二人の若い男女へと物語が進んでいく
彼らもまた、逃れられない運命という鎖に縛られていた
謎に包まれた陰謀
瞳に宿る人と科学の可能性
息もつかせぬ壮絶なSFアクションバトル
ときに淫美に、ときに蜜月を迎える、ふれあう心
人は神の領域に足を踏み入れるのか
それとも……破滅の道をたどるのか
心に映る光と闇
それは人もAIも変わらないのかもしれない
サイバネティックスに繰り広げられる圧倒的な世界
あなたは大事な人のために、どこまで想いをかけることができますか?
瞳に映る最後の瞬間を 希望の種を
限界を超えたあふれる愛の物語を
あなたの瞳に焼きつけませんか!!!
文明が発展すれば人は幸せになれるのか?
AIはわたしたちに幸せをもたらしてくれるのか?
答えは「YES!」であり「NO!」なのかもしれません。
科学の発展は利便性だけを考えればプラスですが、効率性を重視すると人として在り様が置き去りになります。
そんなことを考えさせられるお話です。
さて……
理解しやすいアイテムなどAIの仕様など、SFやローファンタジーにさほど詳しくない人でも楽しむことができます。
また息を呑む戦闘シーンの連続は読者を飽きさせません!
少しだけ刺激的なシーン(みんな大好きな?やつ♡)に思わずドキドキしてしまうこともありますが、紳士淑女の皆様、どうかこっそりとお楽しみください! わたしは愛用の抱き枕さんをぎゅうぎゅうしながら読んでます!
絶対おすすめの本作品! 必読です!!
アクションの凄さなどは、他のレビュワーの方が語り尽くしてくれているので……
もうこうなったら、この作品が持つもう一つの魅力の側面。
むふふ♡要素にフォーカスして紹介する汚れ役を買って出せざるをえません。
レーティングを見ていただければ分かるとおり、フルレーティングです。
はい、がっつりあります。そういうシーンが。がっつりです。
もちろん、そこが主題の作品ではなく、あくまで近未来アクションではあるんですが。
でもこれが、ただのサービスお色気シーンとか、幕間のラブシーンじゃないんですよ。
要所も要所で使われます。
繰り返しますが、ただ主人公とヒロインが愛を確かめ合う、とかじゃないです。
か な り 倒錯的です。
それでいて。
物語をドラマチックに展開させる上で、必然性のある、むふふ♡
その展開において、もっとも効果的な演出として選択された、むふふ♡
はい、なんていうか。
「他の演出じゃ代替できないから、思う存分はっちゃけていいよね」
とでも言うように、容赦ないむふふ♡が、ストーリー上、最重要ともいえる場面でブッパされます。
おかげで、私は破壊されました。
脳が。
僕はこの物語を拝読させて頂き、一番に感じた事は「新しい感性」です。
当たり前に言われる事ですが、とても難しい事。これは「新しいアイデア」とか「個性的な作風」とかとは違うんです。すごくニュアンス的なんですけど、通常の文体でも組み立てやチョイスがなんだか違って、すごく新鮮に響くんです。
そういう効果は意図的には生み出せなくて、完全に持ち味の世界。若くしてデビューされる方は、うまいと言うよりはこういうニュアンスを大抵持っておられるかと思います。
それで、こちらの「アイカノ」を読んだ時に、僕はその「新しい感性」を感じました。
同様の内容をある程度プロレベルの方がお書きになられても、この持ち味は間違いなく出せないと思います。それほど強烈で瑞々しいまでの魅力的な切り口や文体が、新らたな息吹として溢れんばかりに込められた傑作であります。
恐らく一読された多くの方はデジタル的な分野の導入に、目新しい魅力を感じるかと思います。ですが、それらを越えてこの物語の醸し出す、「斬新な魅力」をお見逃しなく。
至る場所にこちらの筆者様でしか書き得ない、表現、切り口、そして素晴らしい美しさ、がございます。僕としてはその部分を是非堪能して頂きたいと願うばかりなのです。
お勧め致します。
気付く方はすぐにわかります、「新しい感性」が生み出す、マトリックス的な謎の物語、誰もが驚愕するダントツな斬新さを保持する稀有な作品です。
カクコン9がラストスパートの中、どこにも似た作品がないぶっちぎりの鮮度を持つ大注目な物語としてお楽しみ頂ければ幸いです。
皆様、是非宜しくお願い致します( ;∀;)