奪われた日常。逃げるだけじゃ終わらない。——これは、命と絆の再起動だ。
- ★★★ Excellent!!!
36話までのレビューです。
この物語は、主人公の兄妹が謎のAI組織「緋社」に拉致されるところから始まります。
声を奪われ、視界を奪われる中で始まる逃走劇は、迫力のカーアクションあり、官能をくすぐるスリルありで、まさに“あっという間”に引き込まれる第1章。
続く第2章以降では、兄と妹・金美の関係性がぐっと深堀りされていきます。
スマートシューズを限界まで使って、足が壊れるまで金美を守る桂の姿、そして義足の選択を迫られながらも、なお前向きに生きようとする姿勢が印象的でした。
個人的に最初に引っかかったのは、語り口。
第1章の主人公は13歳で、一人称が「私」、しかも大人びたモノローグ。
最初は「13歳なら“僕”や“俺”の方が自然では……?」と少しだけ違和感を覚えました。
でも、そこも全部含めて伏線なんだろうなと今は思っています。
刹那先生、確実に伏線を仕込んでくる方です。冒頭から見返したくなる予感しかありません。
一度最後まで読まれた方も二周目はまた違う角度で楽しめるかも知れません。
また話を読み進めたらレビューも更新しようと思ってます。