「歴史小説倶楽部」を含む小説

　生首を片手に「人を殺した」と自首してきた若い娘がいた。 　平穏だった辺境の砂漠の街で、白昼堂々起こった殺人。 　投獄された彼女が語った復讐の物語とは……。 　人生の半分をただ…

　複数の胡人（北方騎馬民族）が中華に進出し覇を競った五胡十六国時代の事。 　漢人至上主義の下に起こった胡人大虐殺により、数十万人が殺され、その遺体は荒野に打ち捨てられた。 　そ…

唐の貞観２１年（西暦６４７年）、１８歳の娘、王玄策を正使とする使節団は唐の都長安を出発し、天竺に向かった。 しかし使節団員たちは癖のある者ばかり。副使の蒋師仁には、この旅が平穏無…

幼馴染で、他家に嫁いだ糸と駆け落ちして、故郷の夜須から江戸に出た滝川藤兵衛は、用心棒稼業に精を出しながら、満たされた幸せの中にいた。その平穏な暮らしの最中、藤兵衛は糸の夫だった西…

脇山藩士の簀子六平太は、背振衆と呼ばれる忍びである。 自らの身分を隠し、脇山藩士として生きながら、代々藩内の不平分子を内偵する役目に就いていた。 主命の為に、わざと役目で失敗し、…

逆臣王莽の簒奪により前漢王朝は終焉を迎えた。暗黒の時代、劉氏兄弟の勇猛な劉伯升は反乱軍を組織し、打倒王莽のため立ち上がる。穏和な弟の劉秀は、兄の計画に巻き込まれていくのだが……？

俺、坂田雄介は一橋隼人正という一橋家の御曹司に転生した。 そんな俺が平成に戻るには、一橋家が天下を獲るしかないらしいのだが――。 ※小説家になろうにも掲載

上海の新聞社「申報館」で記事を書くユダヤ人記者と、「記者になりたい」と言って申報館を訪れる謎の東洋人の青年。 時は1900年12月31日。 あと数時間で19世紀が終わる。 「2…

「それで、そなたとスレイマンは相変わらず見ている方が恥ずかしくなるような熱愛ぶりなのか？」 16世紀前半、スレイマン1世時代のオスマン帝国。ハプスブルク家に対抗するため、フラ…

僅か10歳にして教団を率い、14歳で王となったサファヴィー朝のイスマーイール1世。無謬の救世主とまで謳われた王に、敗北などあろうはずがなかった。そう、その日までは。 ＊マグネ…

約２０００字の読み切り掌編作品です。魔王お題で書いたものです。 テンプレ異世界ファンタジーの魔王ではなく、閻魔大王にしたのが工夫したところだと思っています。

過去に藩の討っ手役を失敗した為に、左遷の上に禄高半減の処分を受けた過去を持つ臼浦覚平は、〔万里眼〕と呼ばれる目の良さと、立信流免許皆伝の腕前を持つが、その口下手故に「むっつり覚平…

「息をするように人を斬る」 刺客の子として生まれた平山小弥太は、父と共に殺しの旅に出た。 念真流という一族の秘奥を武器に、行く先々で人を斬って生き血を浴び、獣性を増しながら刺客と…

源氏物語サイドストーリー 　女御更衣あまたさぶらいたまいける中で、真に桐壺帝の望みに寄り添って生きたただ一人の妻。 　弘徽殿の女御をあやかしや異能が当たり前の世界で描きます

妻を失って一年。 ケーテンの宮廷楽団の楽長ヨハン・セバスティアン・バッハは、再婚することにしました。 彼が選んだのは、同じケーテンの宮廷楽団付ソプラノ歌手。 今で言うところの、上…

幼少より隠し財宝の夢をみていた清雅は、お蝶と言う女忍者に助けられ、平家の末裔だと告げられる。古の平家伝説の残る揚げ羽の里で、平家の隠し財宝を巡り、怨霊による惨劇の幕が上がった。や…

コミカルな三国志演義です。 英雄たちが命を懸けて、乱世を駆ける物語をご覧下さい。 ※三国志演義は長篇ですが、本小説の一話一話は短いので、気軽にサクサクお読みください。 　本小説…

本作は筑前筑後様（https://kakuyomu.jp/users/chikuzen）の作品 「狼の裔～念真流血風譚～」https://kakuyomu.jp/works/11…

極秘任務を受けて、ローマ人の青年プブリウスは単身未開の地ゲルマニアに潜入する。 某所で行われた「小さな異能」企画で書いた作品の供養です。 冒頭、カタカナの固有名詞が多くなってしま…

「人を斬らねば、私は生きられぬのか……」 　江戸の泰平も豊熟の極みに達し、腐敗臭を放ちだした頃。 　夜須藩御手先役見習い・平山清記は、自らの役目に疑問を覚えながらも、主君を守る太…