天暗の星~念真流寂滅抄~
筑前助広
設定資料集
年表・関連事件・用語
① 何故、徳河なのか?
史実とは違うと、明確化する為です。
② 暫定版新訂令制国地図
http://img1.mitemin.net/fn/sv/j00ba79le0l08m4x50qsclzf4nnq_73z_og_pd_j7a.gif
◆ 新訂令制国事件
徳河秀忠と家光の代に起きた、紫衣事件と春日局参内。幕朝対立のダメ押しとなった最も大きな事件。秀忠が、幕府の威光と権力を朝廷に見せつける為に令制国名改正を求め、天皇は渋々これを受諾。しかし改正の勅令を発すると抗議の退位をして決着を見た。
③ 関連年表
1758年(宝暦8年)
宝暦一件
1760年(宝暦10年)
「天暗の星」スタート
「月京妖し語り」スタート
1761年(宝暦11年)
1763年(宝暦13年)
平山小弥太(雷蔵)誕生
1766年(明和4年)
明和の
1767年(明和5年)
田沼意安、側用人に就任
幕府、京都守護職を設置
1768年(明和6年)
清水徳河騒動(終結は1770年)
佐渡一揆
1770年(明和7年)
幕府、密告を奨励
今上帝・
1772年(安永元年)
田沼意安、老中に就任
1778年(安永7年)
「狼の裔」スタート
1779年(安永8年)
将軍世子・
――史実年表――
1758年(宝暦8年)
宝暦一件
田沼意次、大名に列する
松平定信、誕生
1760年(宝暦10年)
大岡忠光、死去
徳川家治、征夷大将軍就任
1761年(宝暦11年)
徳川家重、死去
1766年(明和4年)
明和事件
1767年(明和5年)
田沼意次、側用人に就任
1770年(明和7年)
幕府、密告を奨励
後桜町天皇、退位し上皇へ
1772年(安永元年)
田沼意次、老中に就任
1779年(安永8年)
将軍世子・徳川家基、死去
④ 時代背景
◆ 宝暦一件(1758年)
1758年(宝暦8年)に起きた、勤王論者弾圧事件。
尊王論者で神道家の
この事件により、幕府は尊王論の高まりを意識するようになる。
◆ 明和の擾乱
1766年(明和4年)から翌年にかけて勃発した、勤王党による叛乱。勤王倒幕を掲げた最初の事件。
武内式部の弟子で、宝暦一件の残党である
この事件で、幕府は朝廷と京都の支配を強める為、京都所司代と京都町奉行の上位に京都守護職を設置。反幕分子の取り締まりを開始する。
◆ 清水徳河騒動
1768年(明和6年)から3年間に渡って起こった、幕府内の政治闘争。
明和の擾乱によって朝廷支配を強化した幕府に反感を抱いた緋子帝が、老中の
◆ そして田沼時代へ――
騒動を終結させた田沼意安は、松平清元の庇護もあり権力を拡大していく。1772年(安永元年)に老中に就任すると、一連の混乱の原因は貧困にあるとし、「株仲間の奨励」「専売制と新税の導入」「新貨鋳造」「俵物など長崎貿易の輸出強化」など幕府の方針を重商主義にシフトさせていく。こうした改革によって好転した幕府財政で、朝廷を立て直して皇室を保護。そして田沼意安はいよいよ鎖国緩和に乗り出すが、それが幕府・朝廷のみならず諸藩にも大きな衝撃を与える事になる。
⑤
作中には、
人別帳に記載がなく、山野に住まう人々です。
史実でいうサンカに近しい存在ですが、そこに穢多やマタギの要素を加えました。
まず山人には二つの系統があります。
山中に幾つかの拠点を置き、季節によって棲家を変える
この二つは対立しているわけではなく、あくまで生き方の違いだけだで、
山人には、独自の言葉があります。
剣=マヤタチ
掟=カガン
集落=ムレ
頭領=ズメロウ など
その彼らの生業は大きく分けて
・狩猟(と、獣肉売買)
・皮革加工
・山菜採取と販売
・竹細工
こうしたものは、山を下りて里で販売します。中には商人と提携する事も。
そして、地域にもよるが、害獣の駆除も依頼されて行います。
貧富については地域差があります。「狼の裔」の舞台である夜須藩では、
その起源は半ば伝説となり判明していませんが、作中のセリフから彼らが信じる起源をご紹介します。
「山人の祖は、古来天朝に服従しなかった民だ。それだけでない。物部、平家、鎌倉北条、南朝、豊臣。敗れざりし残党の血も入っている。つまり時代から弾き出された根っからの反骨が、我々山人なのだ。今更、藩の言いなりになれるというのか」
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