コミカル三国志(第一部)

作者 ダメ人間

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★★★ Excellent!!!

現代でも不朽の名作として知られる三国志だが、その長大さに読む前からつい圧倒されてしまい、なかなか触れる機会がなかったという人も少なくないだろう。

そんなあなたに薦めたいのが、こちら『コミカル三国志』である。
まず砕けた文章で話がサクサク進むので大変読みやすい。
また三国志を読むハードルを上げる理由の一つ「キャラが多すぎて混乱する」についても、それぞれの特徴を誇張して書きつつ、地の文で上手く作者の所感を交えながら描写しているので、しっかり区別がつきやすく、誰が重要人物で誰がそうでもないというのがはっきりわかるのも嬉しい。

基本的に軽いノリで書きながらも、主人公である劉備をただの良い人ではなく、ちょっぴり腹黒い裏のある人物として書かれているのも個人的には好みだ。

それでいてストーリーの内容は、多くの日本人の三国志入門書である吉川英治と横山光輝の作品を下敷きにしているため、さっと読むだけでも三国志という物語の大枠を掴みとることができるという大変ありがたい一作なのだ。

物語の第一部は下邳での曹操と呂布の戦いという三国志前半の見せ場までが書かれており、三国志に興味を持ったという人の入り口としては絶好の一作と言えるだろう。
第二部も現在連載中だが、まだ物語は半ば。孔明の活躍するところまでは是非続けてほしいところだ。

(あなたの知らない三国志4選/文=柿崎 憲)

★★★ Excellent!!!

過去に吉川英治の三国志を読んでいて途中で挫折した経験があるのですが、これだけ手短にまとめられていると分かり易くて良いですね。
人物同士のやりとりも面白く、立て看板の文章はツボにはまりました。
ああいう書き方されると自分も参加してしまうかもしれませんw
先を読むのが楽しみです。


★★★ Excellent!!!

一応、横山三国志も吉川三国志も読みました。入門編と言われているこの二作より、この「コミカル三国志」の方が遥かにわかりやすかったです。英雄たちが何故戦わなければならないのか、という背景をとても軽いセリフでスイスイとわかりやすく説明しています。特に孫堅が劉表を攻めた背景や理由がよくわかりました。