カクヨムコン短編賞受賞者インタビュー│『高校生女子、異世界で油圧ショベルになっていた。』作者:くれは

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カクヨムWeb小説短編賞2021を見事獲得された3名へのインタビュー企画。
本記事でご紹介するのは、『高校生女子、異世界で油圧ショベルになっていた』の作者であるくれはさん。
受賞者が語る創作のルーツや作品を作る上での創意工夫などをヒントに、ぜひ短編賞にチャレンジいただければ幸いです。

▼受賞作:高校生女子、異世界で油圧ショベルになっていた。 kakuyomu.jp

――小説執筆はいつごろから、どのようなきっかけではじめられましたか?

くれは:小さい頃から、本を作って遊んだり物語を空想したりはしていました。はっきり小説として書いたのは中学生の頃じゃなかったかなと思います。物語を空想する延長線上で自然と……です。
 Web小説は2020年の春頃。指から唐揚げが出るお話を思いついて知人に話したら (異世界転移で指から唐揚げが出るようになった俺が唐揚げを作って食べるまで)「書きなよ」と言われたのがきっかけです。

――好きな作品と理由を教えてください。

くれは:子供の頃は佐藤さとるさんの本が好きでした。特にコロボックルシリーズです。
 佐藤さとるさんの本は、設計図や地図なんかが出てきて、それが「本物っぽさ」を感じさせるというか、こういうことが本当にあるんじゃないか、自分でもできるんじゃないか、というバランスが好きです。
 それから小学校の頃に江戸川乱歩の『人間椅子』をうっかり読んでしまって、そのときに何か道を踏み誤った気はしています。少年探偵団シリーズで知っている作家だったので、まさかこんな作品だと思わずに読んでしまうという事故でした。
 他には『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち』という小説が好きです。主人公はうさぎたちで、うさぎの感性で書かれているなと感じられるのが好きなところです。地図があるところも良いです。
 あと最近だと『ヘテロゲニア リンギスティコ』という漫画がとても好きです。人間の言語学者が魔物の暮らす場所で体当たりで意思疎通を試みるお話です。それぞれの種族の特徴が反映された意思疎通のやり方や考え方、文化になっていて、それらが興味深くてとても面白いです。
 本当はもっとたくさんあるのですが、キリがないのでこのくらいで……。

――受賞作は女子高生がショベルカーという設定に度肝を抜かれましたし、それを物語として見事に昇華されていて素晴らしかったです。受賞作はどのようなところにこだわって執筆されましたか?

くれは:ありがとうございます。主人公が油圧ショベルだと伝わるようにということと、それでいて可愛いと感じてもらえるように、というのを意識して書いていました。
 あと、文章を書くときにはいつも気にしているのですが、読みやすさというかテンポは気にしていました。
 受賞のポイントになったところは、正直よくわかっていません。自分でも知りたいです。

――普段ボドゲをテーマにした長編(ボドゲ部(仮)の角くんはボドゲ世界に入り込んじゃう大須さんと遊びたい)を書かれていますが、ボドゲはいつ頃から熱中されているのでしょうか? またボドゲにかかわっていることが執筆に活きていると感じることはありますか? 

くれは:ボードゲームは、多分十年くらいになると思います。執筆に活きているかどうかは……どうでしょうか。ボドゲをテーマにお話を書いていることを考えれば活かせてると言っても良いかと思います。
 ボドゲに限らず感情を動かす経験はお話を書くのに大事だと思っていて、ボドゲだとそれを手軽に味わえるというのはあるかもしれません。


――短編を多く投稿されていますが、短編へのこだわりはありますか?
また特に短編を執筆される際に意識されていることはありますか?

くれは:こだわりみたいなものは特にないです、すみません。
 短編を書くときには、特に企画やコンテスト向けなどで文字数制限がある場合が多いので、書きたいことが文字数に収まるかどうかというのは気にしています。
 書いている間も常に文字数を意識していて、このタイミングで何文字くらいなら後これを書けば何文字くらいになるかな、みたいなことを考えながら書いています。

――受賞作の副賞として本作品のコミカライズが行われました(コミカライズ担当:五庭 珪)。コミカライズの感想はいかがでしょうか。

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くれは:油圧ショベルがしっかり描かれていて、その上、戸惑いや繊細さを持ち合わせたちゃんと女の子として描かれていて、とても嬉しかったです。ありがとうございます。
 文章ではざっくりと書いたところがしっかりと絵になっていて、それも感動しました。
 構成がよりスピーディになっていて、さらには漫画ならではの線や絵の魅力に溢れたコミカライズになっていたと思います。
 自分の物語が形を変えて広がるという貴重な経験をできて、とても幸せです。本当にありがとうございました。

comic-flapper.com


――最後に、カクヨムWeb短編賞2022に挑戦する方に創作する際に心掛けるべきポイントなどを一言お願いいたします。

くれは:心掛けるべきポイント、わたしが知りたいです。
 自分自身では、楽しんで書いていくのが大事だなと思っています。

第8回カクヨムWeb小説コンテストおよびカクヨムWeb小説短編賞2022は12月1日から開催!

kakuyomu.jp

短編賞のヒントはこちらでも紹介しています。

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