第23話
バックしてくる車を避けられなとウジンは思った。
(どうする。こいつだけ飛ばすか?)
ウジンは自分の能力であるテレポートを使うかどうか悩んでいた。
今目の前を、ジフがこっちに向かって来ている。
他のボディーガード達もいる。
目の前でこいつだけ飛ばせば後でこいつが厄介だ。だが…
結論のでないまま、ウジンはテヘの上に覆い被さる様に抱き締めた。
衝撃がない。痛みも…。
だが何かが激突したような音だけが聞こえる。
音の鳴った方へ目を向けると1人の男が立っていた。
ぶつかった車は変な音を立てながらも逃げるように走り去る。
ジフが大きな声で駆けつける。
*「大丈夫か?」
大きな音に反応して 周りから人が集まって来た。
打ち合わせに行っていた韓国警察の二人も日本の警察官と一緒に走ってくるのが見える。
ウジンは立っている男から目を離さなかった。
"仲間だよ"
からすの声とその言葉に安堵する。
そして振り向いた男と目を合わせた。
「奴はいる。」
一言伝えると男は暗闇のなかに入って行った。
テヘは腕の中で震えていた。しかも恐怖のあまりか微動だにしない。
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