第41話

そこに立っていたのはキム・ヒョヌ、

マネージャーだった。

「何してるんですか?」


*「いや、テヘが入っていくのが見えて。テヘとこれからの事を打ち合わせたかったから。」


「日本語、判るんですね。」


その台詞にマネージャーは目を見開きしまった、とばかりに眉をひそめた。

だが、直ぐに笑顔になり答える。


「勉強したからね。」


「上手ですよ。」


そう言うと緊張が和らいだのか照れたように笑っている。


『後でそっちに行きます。』


テヘの言葉に分かったと返答し戻っていったマネージャーの後ろ姿を見ながら、ライトは一つの確信を認めざるおえなかった。


"もう一つ確かめないとな。"


唇を噛み締めるライトをテヘはじっと見つめた。


部屋の中に戻ると再度きく。


「何が起こってる?」


「わからない…。分かってるのは誰かじゃなくて"ミスティ"が狙われてるって事だけ。」


ライトはベットに座り真剣に聞いてくるテヘに真顔で答えた。


*『僕はメンバー皆が好きだよ。だから何があっても守りたい。それだけ』


テヘはじっと見つめしばらくの沈黙の後、ライトに伝えた。


*『わかった。これ以上聞かない。でも、ライト、覚えておいて。ライトもその大事なメンバーの一人だってこと。』


*『うん』


その台詞はライトとって嬉しくも悲しくもある言葉だった。


テヘは言葉通りそれ以上なにも聞かずお休みとだけ言って部屋を出た。


ライトは一人残された部屋でベットに倒れ込むように体を預けなにもない天井を見つめた。


暫くの静寂を消すかのように携帯がメールの受け取りを知らせる。











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