第39話
サジャはライトを担架に乗せ念のためと言ってロウを同乗させた。
もう一台にジフンとサジャが乗り込みカゲに頼んだとだけ伝えた。
マネージャーのヒョヌが大慌てで走ってくる。その後ろには残りのメンバーやスタッフ。
カゲは騒ぎから遠ざかる様にその場を後に外に出た。
「カラスチャン!トンビちゃん!もちろん追っかけてるよね?頼むよ!」
"分かってる"
「もし、見失ったら今後は加トちゃんコンビって呼ぶからね~。」
"…。うるさい。"
「後、ツバメを病院に送り込んでおいてね。」
"?!えっ?…そんなにヤバいの?"
「アゲハの傷口を蹴り飛ばしやがった。」
"…殺す!"
「よろしく!」
次々に到着した救急車と後続車から病院に入っていく。
残りのメンバーも念のためと言って検査をしたが問題なく、ジフンの腕の怪我も直ぐに治ると言われた。
手術室に直行したライトの腕の傷も大したことはなく、脇腹は弾が貫通している上に処置がよかったのか全治3ヶ月と診断された。
手術後3時間ほどで目を覚ましたライトはメンバーの無事を確認すると再び眼を閉じた。
メンバーはホテルに帰るようマネージャーに言われたがライトのそばにいたいという意向が強く病室で一晩付き添うことになった。
病室の外や病院内病院周辺には警察官が配置された。
静かな病室の中、誰一人として声を発しない。
テヘが話そうと息を飲んだとき、扉の外からノックする音が聞こえた。
一斉に扉を見るがそこにいたのは別室にいたジフンだった。
*「ライトは?」
*「まだ…。」
ジフンは静かに近づくとじっとライトを見つめた。
*「死んでたかも…。」
その言葉にメンバーが一斉にジフンを見た。
*「ライトに押されてなければ死んでた…。」
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