第2話
ーーー3ヶ月前ーーー
「は?」
突然、呼び出されたアゲハは驚いた。
「ハハッ。クールなアゲハちゃんでも驚くよなぁ~。」
嬉しそうにアゲハの肩に手を置くカゲロウをアゲハはチラ見する。
[スペシャルアビリティー 特殊任務班]
政府機関直属で秘密裏に結成された組織だ。その為、表立つた組織には属していない、一部の上層部しか知られていない言わば影の組織である。
所属するものたちは異能の持ち主ばかりだ。
普通の人にはないほんの少し特殊な能力を持っている。
一般的に知られている第六感や霊感などに加え透視能力やテレパシー等様々な能力が存在する。
だが人には異様に写るため異能者はその能力を人に知られないように隠すことの方が多い。
この組織はそういった人達の集まりなのだ。
だから本名は仲間であっても誰も知らずそれぞれ別の名前ー通称ーで呼んでいる。
「聞き間違いであってほしいんだけど…ボス?」
ボス=カトリは首を横に降りながらに答えた。
「いや、間違っていない。これを今日から二週間で仕上げてくれ。全てをクリアしろ。その後メンバーと合流し晴れてお前はアイドルだ!」
「なんで僕何ですか?そのアイドルとやらならカゲやトンビの方が…。」
そう言って彼らを見たがカゲは両手を上げているし、トンビは首を横に振っている。
ボスはそんな様子も気にせず無理だと言った。
「残念だが、アゲハ。お前にしか出来ない。諦めろ。」
画面に入れ替わるターゲットのアイドル写真を写した。
「?!」
アゲハは言葉を失った。
「うわ~。そっくり!」
メンバー全員が画面越しのターゲットを見た
とたん声を上げた。
本当に似ていた。そっくりだった。
"ドッペルゲルガー"
頭に浮かんだ。
「その代わりといっては何だが今回は成功報酬付きだ。」
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