さて、懐も潤ったしメシでも食うか。いい感じの店を来る途中で見つけたからな。

熊の子亭それがその店に名前だった。宿でもある。


「いらしゃいませー!」

「1人と1匹。宿泊もしたい」

「ご飯はどうしますか?」

「夜と朝だけだ」

「期間はいつまでですか?」

「とりあえず1週間」

「合計銀貨3枚です!」

「ほい」

「へ〜金貨ですか?珍しいですね。はいお釣り!」

「ありがとう」

「これ部屋の鍵ね!部屋は1番奥だよ!」

「わかった」


ふ〜ようやく休めるぜ。お休み〜


~翌朝 アサダヨ!アサダヨ!~


あ〜よく寝た。寝心地最高でした。


「おはようございますお兄さん!」

「おうおはよう」

「今日も朝ごはんはパンと卵とハムのスープだよ!」

「それは楽しみだ」


俺はすぐに着替えると、階段を降り、食堂に向かう。


「はい朝ごはん!」

「ありがとういただきます」

「召し上がれ」


出されたご飯は、シンプルなものだったが、この世界だと十分と思える量だった。どうやら店主が冒険者をしているらしい。魔物の肉を使っているとか。魔物の肉ってどんなものなのかな?と一瞬思ったが、見た目自体は普通の肉、さらに言えば豚肉に似ている。一切れ口に運ぶと、肉のうまみが口いっぱいにあふれ出す。角煮風に調理されていたその肉は豚肉を何十倍にも圧縮したような、そんな感じだった。甘辛いたれがさらにうまさを引き立てる。ちなみに角煮は過去の勇者が持ち込んだらしい。ぶっちゃけ地球の料理を超えてるんじゃないかと思う。とりあえずご飯が欲しい。だが残念なことに米の文化までは浸透していなかったようで、炭水化物枠はパンだった。パンを口にかきこむ。当たり前のようにむせ返り、今度は水を口の中に流しこむ。どうにか窒息死せずに済んだ。あぶねえあぶねえ。とりあえず残りもかきこむ。


「ごちそうさまでした」

「どうだった?」

「めちゃくちゃ美味かった」

「ほんと!?やった〜!」

「じゃあこれからギルド行くから」

「はい!いってらしゃいお兄さん!」


〜1時間後〜


「なぜこうなった・・・」

現在ゴブリン・ロード5体が目の前にいる状況だ。

たまたまゴブリン討伐の依頼の依頼料が良かったから受けたものの。来てみればゴブリンから進化した上位種ばっかだった。ちなみに下から


ゴブリン

ゴブリン・ソードマン

ゴブリン・ナイト、ソーサラー

ゴブリン・ジェネラル

ゴブリン・ロード


という順番だゴブリン・キングもいるが、それは生まれながらのキングだ。わかりやすく言うと、進化しない別の魔物です!ゴブリンに似てて、ゴブリンを従えているからゴブリン・キングと呼ばれているだけです!まあ、どんな魔物でも俺の敵ではないが。


「よーし。スーラ、2体任せた」

【わかった〜こーどふぇにっくす〜!】


ボワワワワ

スーラが燃え出した。だがこれは攻撃されたわけではない。コードという異能ともスキルともまた違った能力だ(俺が作った、さらに言うとまだα版)。コード・フェニックスは再生と炎を司ることができる。


「さて俺も、コード・フェンリル」


コード・フェンリルは雷と素早さを司ることができる。


「さてとうとう試す時が来た。闘気流赤の型焔」


ボワワワワ

神狼牙に火属性の闘気がまとわりつく。

闘気は魔力の1種で体の外にある魔力を取り込みそれを使う技術だ。ただ体への負担が体内にある魔力を使うのと比べ大きい。ただその分強力だ。自動回復というスキルがあれば問題なし。


「闘気流赤の陣灼熱地獄」


陣は型の上位版だが型が単体攻撃なら陣は範囲攻撃だ。まあ、つまり、その、あれだ。相手は死んだ。


【ふぁにっくすあろ〜】


ドワワワワ

火の矢がゴブリンズに向かって飛んでいく。スライムのスーラがどうやって弓を扱うんだ!とかは考えてはいけない。それはともかく、その矢に触れると、当たり前だが、すごく燃えた。相手は死んだ。よし全滅だ。


「討伐証明部位も回収したしあとはギルドに報告するだけだ。帰るぞスーラ」

【わかった〜】


ギルドに着いた。


「すいません。依頼を達成したので報告しに来たのですが」

「では討伐証明をしてもらってもよろしいですか?」

「はい」


どさささささささささ

鞄から(と見せかけてやっぱり無限収納から)死体を大量に取り出す。どうやらこの世界には容量制限のある四次元ポケット的なものがあるらしく、ちょうどいいから、そのアイテムということにしてある。無限収納マジ便利。最終的に何が言いたいのかというと、俺たちが持っている鞄より明らかに大きい魔物がめっちゃいるよって。だからこの設定つかわないと普通に怪しまれちゃうよって。


「こっこんなに!?」


案の定受付のお姉さん(元Sランクの人ではない)が驚く。ただ、ゴブリンの量を一瞬で把握し、瞬時に後ろに飛んで死体を回避していた。なかなかの反応速度だ。


「まぁはい」

「ほとんど上位種じゃないですか!?」

「まぁはい」

「これ結構な額になりますよ!?」

「そっそうなんですか?」

「はい。これだと金貨10枚ですね」

また10枚ゲットか。


そしてなんやかんやあって宿に戻った。

んでもって飯食って寝た。


あれから1週間たった。ようやく金が貯まった。奴隷を買おうと思っていたからすごい貯めた。

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