「というわけでやってきました奴隷商〜!」

【いえ〜い!】

「ありがとう。スーラのりがいいね」


まあ奴隷商に来た。ここも木造・・・というかこの街の建物が全て木造だ。

カランカラン

ここにも鈴か。


「いらっしゃいませ。ようこそ奴隷商に。どのような奴隷をご希望でしょうか?」


なんか執事的な服装の人が出てきた。


「え〜っと、前衛ができる奴隷がいいです」

「はい。すぐにお呼びします。少々お待ちください」



「準備が整いました。どうぞご覧ください」


それから奴隷がいる部屋に案内される。鑑定を使いながら一周見て回る。

・・・・・・いいのがいないな。ん?奥にもいるのか?


「奥にいる奴隷はどうしたんですか?」

「奥にいる奴隷は、傷がひどいか、犯罪を犯した奴隷です」

「そっちも見せてくれ」

「承知いたしました」



「こちらになります」


ここでも同じように鑑定を使う。傷とかはある程度はどうにでもなるから一切気にしない。

・・・ここにもいな・・・いた!


「この子で」


俺がそう言って指さしたのは片腕、片足がなく、全身が焼けただれた獣人だった。かろうじて耳の形から猫系の獣人なことがわかる。


「しかしこの奴隷は傷が憎くそう長く持たないと思われますが、前衛としても活躍できるとは思えません」

「大丈夫だ。これでも回復は得意でな」

「・・・では金貨10枚になります」

「思ったより安いな」

「何せ買い手がつかなかったもので」


というわけで奴隷(猫獣人)を買った。



宿に着いた。これからこいつの傷を治すとしよう。


「これからお前の傷を治す。いいな?」


コクコク

獣人は黙って頷く。しゃべれないのか。まあいい


「魔神ゴッドヒール」


ピカ〜

獣人の体が光で包まれる。光が収まると、全身の傷は治っていた。さらに、腕と足の欠損まで回復、いや再生していた。


「うぅ。あれ?声が出る。腕が動く」

「あぁ俺が回復させたからな」

「うぅ」

「?」

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんびえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん」


なんか泣き出した。


〜10分後 よく考えたら10分も泣き続けられるのかな?〜


「ごめんなさい。つい嬉しくて泣いてしまいました」

「いいんだよそれくらい。自己紹介からだな。俺は星守司だ」

「私はシオンと言います。見ての通りの猫獣人です」


シオンと名乗った獣人は、その名の通り?紫色の長めの髪に黄色の目をしていた。服装は、まあ。奴隷だから。ね!


「さて。いきなりだがお前力が欲しいか?」

「はい?怪しい宗教かなんかですか?」

「違うわ!いいか、お前は勇者になる素質があるその力を解放してやろうかと聞いているんだ」

「そういうことだったら、もちろんYes!ツカサ様を守りたいからです!」

「よしいいだろうお前の秘められし力を解放してやろう」


ちなみに今のシオンのステータスってこんな感じね」


名前:シオン(猫獣人・司の奴隷)

職業:双剣の勇者

レベル:1

体力:10

魔力:10

素早さ:10

スキル:封印

加護:


続いてスキルの説明


封印:対象者の経験値、スキルを封印し使用できなくする。


まあこいつは勇者で何故かスキルや経験値が使えない・たまらない状態になっているということだ。ということで封印を錬成神で消滅させます。ホイットな。


名前:シオン(猫獣人・司の奴隷)

職業:双剣の勇者

レベル:50

体力:1000

魔力:1000

素早さ:5000

スキル:エクストラスキル:双剣術レベル5:ユニークスキル:勇者の剣レベル5

加護:


双剣術:双剣の扱いが上手くなる。レベル3あれば達人

勇者の剣:神話級以上の武器を召喚できる。レアリティは込める魔力、スキルレベルによって変わる。


ハイゲキツヨニナリマシタ。(チートとは言わない)


「なんか、すごい体が張るっていうか、戦いたくなってきたんですけど、、、」

「ほら。ステータスみろ」

「はい。ってなんですか!?これ誰のステータスですか!?」

「お前の」

「いやそんなわけないですよ」

「名前とか同じだろ」

「うぅありがどうございまず」


また泣いた。結構泣き虫?


「うぅひっぐっ。ところで、ツカサ様のステータスはどうなんですか?」

「あぁ他人にはいうなよ」

「はい大丈夫です」

「ならOKほいこれだ」


錬成なしで素のステータスを出した。


「わぁ〜私以上に強いじゃないですか。というか人間やめてますよ(遠くを見る目+棒読み)。でも加護はないんですね。」


は?まさか。・・・ほんとだ加護が消えてる。

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