司が追放されてからいくつか時間がたち、梓、雫がリーフと合流したころ。勇者の天道と大剣の勇者の大道の他に、細剣の勇者、格闘の勇者、俊鞭の勇者が覚醒していた。それぞれ先道 東、闘道 晃、弱道 四季和。以上のものが勇者に覚醒していた。そのおかげで、本来の勇者、天道の立場はほぼないものになっていた。逆に新しく覚醒した勇者たちは、本来の勇者よりステータスが高かったため、その立場を上げていた。おかげで今は4大勇者と呼ばれていた。先道達新勇者のステータスは以下のようになっていた。


名前:先道 東(細剣の勇者)

種族:人間

レベル:93

体力:7000

魔力:4500

素早さ:7500

スキル: 剣術レベル4:素早さ強化レベル5:エクストラスキル:不動要塞

加護:創設神の加護


名前:闘道 晃(格闘の勇者)

種族:人間

レベル:93

体力:7500

魔力:4500

素早さ:7000

スキル: 闘術レベル4:身体強化レベル5:エクストラスキル:反動強化

加護:創設神の加護


名前:弱道 四季和[よきわ](俊鞭の勇者)

種族:人間

レベル:93

体力:4500

魔力:7500

素早さ:7000

スキル: 鞭術レベル4:老俊レベル5:エクストラスキル:空前絶後

加護:創設神の加護


剣術:剣を使った攻撃をするとき、ステータスをアップさせる。レベルによって上昇率は異なる。

素早さ強化:素早さを強化する。レベルによって発動持続時間が異なる。クールタイム5分。

不動要塞:戦闘時に魔力を消費し、素早さを下げ、所有武器にエンチャントをし、体力を強化する。

闘術:武器を使わない戦闘時、ステータスをアップさせる。レベルによって上昇率は異なる。

身体強化:体力を強以下略。レベルによって発動じ以下略。クールタイム5分。

反動強化:ダメージを受けたときそのダメージの0.1倍ステータスを強化させる。5分で元のステータスに戻る。

鞭術:鞭をつかうとき、ステータスをきょ以下略。

老俊:老人だと視認ができないくらいに素早さを強化する。

空前絶後:使用者のステータスを3分の1の確率で超強化し、3分の2の確率で超低下させる。持続時間3分。


一方、この勇者たちより弱いとされている天道のステータスは、


名前:天道 光輝(勇者)

種族:人間

レベル:50

体力:5000

魔力:5000

素早さ:5000

スキル: 剣術レベル4:身体強化レベル5:聖魔法レベル6:エクストラスキル:栄光の道

加護:創設神の加護


聖魔法:聖属性の魔法を使用可能になる。レベルにより使える技が異なる。

栄光の道:スキル所有者の行く道を示す。スキル所有者より強い相手が関わる場合、道が見えなくなる。


となっている。実際弱くはないのだが、栄光の道と相性が悪いことで一般的には4大勇者に勝てなくなっている。栄光の道は何か1点で勝っていればその効果を発揮できない。ただ、勝っていればいてを倒すまでのすべてがわかるようになる。弱点もわかるようになっている。話を戻すと、4大勇者の会議が行われようとしていた。議題は、『魔王討伐について』。マーリン王国の王城の会議室で話していた。まず話し始めたのは、最初に覚醒した大道だった。


「集まってくれて感謝する。さて、今回集まってくれたのは、魔王についてだ。俺たち勇者もようやく4人になった。そこでだ。そろそろ魔王討伐を始めないか?という提案だ」

「ようやくその話になりましたか。まあ、神話によれば、新の勇者4人集まりし時。魔王を打ち滅ぼす一筋の剣となる。らしいですからね。本来だったら三人で十分倒せますけど。念には念にを、ということですよね?」


先道が大道に続いて意見を言う。どうやら魔王討伐に賛成らしい。その後、ほかの4大勇者も賛成。無事、魔王討伐で動く方向になった。ただ、そこに異論を唱える勇者がいた。


「僕は反対です。どうやらあの国には星守君がいるらしいじゃないですか。噂によると、魔王と協力しているとか。それに彼は…不気味だ」


そういったのは天道だった。ただ、その意見に対して、同意をする勇者はいなかった。一回も戦ったことがない新勇者の3人は、司の強さがわからないのと自分が勇者であるという絶対的な自信があるから同意しなかったが、大道に関しては、一回戦ったうえで勇者全員で相手をすればどうにかなるという判断をしたので同意しなかった。ただ、天道は、多少司と面識があったので、転移前から司のことを知っていた。もちろん、その異常さも。それからも天道は司の異常さをアピールしまくったが愛してもらえず、結局魔族に攻め込むことになった。


「それで。出陣するメンツについてd「僕は今回は遠慮させてもらうよ」」


大道が侵略のメンバーを決めようと声を上げたとき、天道が声を上げた。やはり、司の異常さを知っているからか、今回は王都に残るとのことだった。


「さすがに全員で行くわけにもいかないかと思うよ。まあ万が一ってところだから、僕と転移者を十数人残してくればいいかな」

「ちっ!確かにそうだな。じゃあ遠慮なくその通りにさせてもらうぞ。それじゃ、4大勇者全員は参戦させてもらうぞ」

「異議なし!」

「同じく」

「以下略」


以上の会話があって、4大勇者と大半の転移者が侵略に向かうことになった。また、王国からも全兵力の半分の兵を出すことになった。こうして、侵略が始まった。確実に勝てるという幻想とともに。

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