「さて!第x回帝都大会、Aブロックの予選通過者を発表します!
第3位!二敗で勇者ペア!
第2位!一敗一引き分けでクレアーレ選手とスクルトシ選手のペア!
そして第1位は!全戦全勝でツカサ選手とシオン選手のペアです!なお、本戦は2ヶ月後なのでそれまで予選通過者は自由にしてもらって結構です」
「というわけで、魔王領に行きます」
「すみません。というわけでと言われてもどういうわけかわからないのですが、、、」
あっ。説明してなかった。シオンナイス!
「安心しろ。ただ俺が魔王に興味があるから魔王領に行くだけだ。せっかく時間があるからな」
というわけでそれっぽいことを言っておく。一様言っておくと魔王に興味があるわけではない。魔王を従えている存在に興味があるだけだ。まぁ魔王というのはあながち間違いないのだが。
「?司様がそうおっしゃるならそうしましょう」
「右に同じく!」
【みぎにおなじく〜】
上からシオン、リール、スーラだ。リールとスーラに関しては久々の登場だが今まで観戦席で応援してたので安心してほしい。何に安心するのかはしらん。
「それじゃあ魔王領に向けてしゅっぱーつ!」
こうして俺たちは新たな冒険を始めるのだった。どんな困難があろうと俺が切り開いてみせる!
「そういえばどうやって魔王領に行くのですか?魔王領はここからだと山脈と海を渡るんですけど、、、」
「あ、、、」
ノープランです。ね。そういえばね。全然ね。考えてね。なかったね。
「適当に馬車かなんか乗り継いでいけるかな〜とか思ったりして」
「そんなわけないじゃ無いですか。一様人類の敵ですよ」
「確かに、、、なら一番近い街まで馬車で行って、その後はスーラに乗せてもらおう」
それがいい。もっと言い策があるかもしれないけど、これでいい。司は思考を放棄した。
「最初からスーラに乗っても良いのでは?」
「ロマンの問題だ」
そう。ロマンのために馬車に乗るのだ。旅と言えば馬車!馬車と言えば旅!それすなわちこの世の心理なり!
「というわけで気を取り直して、しゅっぱーつ!」
「「おー!」」
【おー!】
~何も起こらないわけがない~
「なんでこうなるんだろうな」
「本当に謎ですね」
「シオンさんに同感だね」
【みぎにおなじく〜】
今、馬車に乗っていたら突然魔物に襲われ中。それもランクAのワイバーンだ。
なんか運がいいのか悪いのか。俺たちがいないとこの馬車は壊滅的だけど、俺たちがいなかったらこの馬車は襲われなかったと思う。俺たちの存在とは、、、
まあ現実逃避はそもまでにしといて、さっさとこのワイバーンを倒さないといけない。
「久々に、コードフェニックス。フェニックスアロー」
俺がそういうと、体が炎に包まれる。だが、俺は熱さを感じることはない。能力的にも物理的にも。なんか悲しい。何が悲しいかは知らん。
そのあと炎の弓矢が目の前に出現する。俺はそのまま矢を発射してワイバーンに命中させる。
そうするとワイバーンは矢が当たった場所から急速に燃えだす。もがき苦しんでいるが、炎を消す術もなくあっという間にワイバーンは焼け死んだ。
「なんやかんやでコードも便利なんだよな。あまり使わないけど」
「ですよね。あとは闘気流や属性武装との相性だけなのですが」
そこなんだよね。コードは闘気流や属性武装との相性が壊滅的に悪い。なのでそれらを主な戦力としている今の俺だと扱いづらいものとなっている。
コードの種類は、
フェニックス
フェンリル
クロノスの3種類だけしか無いが、理論上はもっと増やせる。ただ、ぶっちゃけ使わないのでまあいっか状態である。
そうこう考えてる間に一番近い街までついたようだな。
「さて。スーラエンシェントドラゴンになってくれ」
【わかった〜】
スーラがウネウネするとあっという間にエンシェントドラゴンに擬態する。もちろん飛行可能だし、エンシェントマジックも使える。ちなみに素の状態でもエンシェントマジックを使えたりする。地味にチート枠だったりする。
「さて今度こそ魔王領に行くぞ!」
~フラグはすぐそばに~
「だからなんでだよ」
「奇跡ですかね」
「以下同文」
【うえにおなじく〜】
またワイバーンに絡まれた。同じ手順で処理。
「コードフェニックスフェニックスアロー」
処理完了。
「もはや流作業の域ですね」
それを言わないで欲しかった。
それからしばらく飛んでいると、明らかに地面の質が変わった。毒々しい紫色の地面に変わったのだ。
「ようやくついたか」
「そうですね」
と言ってもまだ街は先のようだが、何があるかわからないからここから歩きで行くことにした。
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