さて、早速やりたいことを始めるか。


「まずはっと。ブーストセプタ詠唱省略オープン」


この世界の魔法と呼ばれるものは、基本的に詠唱の省略が可能だ。

だが、詠唱をする場合としない場合で魔力をどれだけ消費するのかが変わってくる。もちろん、詠唱をしないほうが魔力を消費する。難易度が高い魔法だと、その割合が大きくなる。なので詠唱を省略したオープンはとんでもない魔力の消費量になっている。だが、時間がないので省略する。


「ということでシオン。後は頼んだ。出来たら呼ぶからな」

「はい!」


そして俺は異世界に入った。

さてと。今の俺のステータスはっと。


名前:星守 司(覚醒者)

職業:奇術師

レベル:50

体力:50

魔力:50

素早さ:50

スキル:武装魔法:単印魔法:封印魔法レベル∞:錬成

コード:クロノス:フェンリル:フェニックス

加護:


単印魔法は、ブースト(強印)などの簡単な強化ができる魔法だ。

封印魔法は、俺のステータスを封印している魔法だ。

今の目的は、この封印魔法をうまく戦力にすることだ。

そのままだと使うことができないので、一回別のスキルに変換する必要がある。問題なのは、このスキルだ。普通の変換魔法だと奴に存在がばれるので、うまい感じに変換しないといけない。

「さてと、スキル錬成発動。封印魔法の1里を開放。世界に接続。障壁強化っと。これで準備完了」

これからやることを整理するか。


1.封印中の力を使えるスキルの作成

2.オリジナル武器の作成


こんなものか。2週間あれば少しずつでも完成するな。


「さてと。作り始めるか。スキル発動錬成」




「司様。いまごろアイテムやスキルを作ってるのかな~。見てみたかったな~」


シオンは、、、暇を持て余していた。いつもなら司の横顔を見てるだけで暇つぶしができたが、今はその司もさぎょうのためにべつせかいにいっているので暇になっていた。


「は~。暇だな~。これが後1週間続くのか~。考えるだけで憂鬱だな~」


とついつい声に出てしまうくらいには暇らしい。魔族の兵士は別の馬車に乗っているので話しかけられることもない。だからよけい暇なのだ。


「は~。私も司様みたいに自分の世界を作れたらな~」


と1週間考えてづけていたそうな。


「さて、作りたいものは大体作れたな」


俺は1週間かけて作りたかったものを大体作った。武器は神狼牙があるが、あれだと足りないため新しく2つ武器を作った。


名前:血界剣クローフ

レアリティ: 繧ェ繝ェ繧ク繝翫Ν

豺ア蠢?橿:秘奥血界


名前:鏡界剣ジェッコラ

レアリティ: 繧ェ繝ェ繧ク繝翫Ν

豺ア蠢?橿:秘奥鏡界


作った本人が言うのもなんだが全く読めない。同じ文字化けをしているから同じ文字が入るのだろうが。とりあえず秘奥について。


秘奥:その武器の本質を具現化する。

多分この説明だけだと理解できないと思う。今は「すごい技が使える」程度の認識でいい。

クローフは血液のような赤黒い剣。ジェッコラはすべてを映す鏡のような剣

単体でも神狼牙より強くなっている。2つ合わせることでさらに強くなっている。

続いてスキルのほうだ。


立体魔法陣レベル1~終:スキルを強化する。


ほんとに簡単な説明だが、ほんとにそれしかすることがない。

1週間たったからそろそろついているはずだ。


「司様!ようやくつきましたよ!」

「やっぱりか。さて、そろそろ出るか」


ちなみにシオンは猫獣人だが、犬だった。ものすごくかまってほしそうだった。シッポがぶんぶん揺れてた。宿についたらすごくかまってあげようかな~と思うくらいにはかまってほしそうだった。

なんやかんやありながら無事魔都についた。意外と暗い印象ではなく。むしろ明るくて活気にあふれていた。


「おい、司、シオンこれから大魔帝様のところに行く。くれぐれも迷惑をかけないように」


この1週間でカラフトとはずいぶん打ち解けたと思う。口調も随分砕けてき…元々そんな感じだったな。だが、明らかに態度は柔らかくなっている。そういや迷惑をかけるな、か。


「そいつはできない約束だな。お前もわかってるだろ?」

「そうですよカラフトさん?」


俺とシオンがそう答える。馬車にいるとき俺はカラフトにある取引を持ち掛けた。彼にしかできない役割なのだが。説得するまで1週間かかった。つまり魔都に着く直前に説得できたわけだ。まぁ特に報酬について説得していたのだが…その話はまた今度。

そんなことを考えてると。護衛星城ザマベラについた。大魔帝がいるところだ。


「ほんとに頼むぞ。最低限でいいから。いや、最初だけでもいい。態度をどうにかしてくれ」

「仕方ないな。最初だけな。報酬から引いておくぞ」

「いや待て!それはグレードを下げるという意味か!?やめろ!」

「冗談だ。シオン、宿を取っておいてくれるか?」


そういうとシオンはホントに悲しそうな顔をしながらうなずいた。この1週間構うことができなかったからな「ツカサリウムが不足してます」とか言いそうだな。

護衛星城ザマベラは白い城だった。それはもう白かった。ワンポイントで黒が入っているが、いわゆる勇者が召喚されそうな城という感じだ。

正面の門も重厚感がありつつ、全体的に白でまとめられていた。

そこから城に入ると。たくさんの召使?が待っていた。

その召使に連れられえて、大魔帝がいる大広間まで案内された。

扉が開かれ中に入ると、中には3人の女性と2人の男性がいた。全員俺と変わらないくらいの年齢だ。全員ラフな格好だが、女性の中の一人は装いが違う。

すると、装いが違う女性が話し始めた。

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