ボクは生まれながらの錬金術師だった。ボクは2人のお方に仕えていた。
一人は寿命で死に、もう一人は…。
一人は人間。もう一人は神様だった。
ボクは錬金術師であることを生かして、お二方のためにいろいろな武器を無限に作り出し、いろいろなものを無限に作り出した。ただ、奴のせいで二人とも…。
錬金術師は市民から嫌われていた。
だけど、ボクはこの力を使い続ける。あのお方がほめてくれたこの力を。あのお方と同じ力を。
ボクは奴を殺すためにトリガーを作り出し、一度は国のトップに立った。
そこから転生を繰り返し、国を見守っていた。
何度目かの転生の時、ボクは自らの記憶が欠けていることに気づいた。
あのお方の名前が思い出せなくなっていた。
だからボクは今の情報を残すために本を書き、特殊なトリガーを作り、そこに情報を埋め込んだ。
また、ホムンクルスやゴーレムを作り、その時が来るまで待っていた。
だが、奴に気づかれた。
奴は、人間を送り込み仲間を殺してきた。そしてボクを魔王と呼び剣を突き付けてきた。
ボクは錬金術師なので直接的な攻撃力は皆無といってもいい。
だがボクは奴の思い通りにいくのが悔しかったので錬金術を魔法だと偽って攻撃をした。
もちろん攻撃ができるからと言ってあの人間には勝てないことはわかっていた。
だから時間稼ぎに徹した。
すべては転生の準備をするため。
準備ができた瞬間、あの人間が剣をさしてきた。
意識が遠のいていく。今回の人生で直接的な攻撃力が必要だと分かった。
どうせ次も錬金術師となる運命なら、一回魔法を作ってみるのもありだな。
そんなことを思いながら、僕は何度目かの人生を終えた。
何度目かの人生が始まったとき、僕は前世の僕が作ったホムンクルスやゴーレムがなくなっていたことに気が付いた。
多分僕を殺した人間が奪っていったのだろう。
幸運なことに、トリガーは残っていた。
おそらく人間には使えなかったのだろう。
もし突然変異かなんかでトリガーを使える人間が出てくるといけないから、すべての魔族に錬金術を使い、専用の魔道具を埋め込み、その魔道具を持っていない生物には使えないようにした。
それから定期的に人間が攻めてきたが、トリガーの量産をしていたので、全魔族が強化された状態で相手になった。作ったトリガーは5種類。
トリガー:玄武
月光:トリガー(玄武)によって召喚される剣大きさ形をある程度自由に変えられる。
スキル:旋空
トリガー:白虎
千変刃刀:トリガー(白虎)によって召喚される変幻自在でほぼ重さがない剣。
スキル:飛翔障壁
トリガー:青龍
守護:トリガー(青龍)によって召喚される剣に変形する大盾。
スキル:スラスター
トリガー:朱雀
遠距離狙撃銃:トリガー(朱雀)によって召喚される連射性能と弾速が早いスナイパーライフル。
スキル:ヘヴィバレッド
旋空:魔力を込めることで月光の長さを一瞬だけ長くする。
飛翔障壁:踏むことで踏んだものを加速させる足場を召喚する。
スラスター:レイガストの刀身から魔力を放出して推進力を与える。
ヘヴィバレッド:魔力を貫通し、魔力以外の物体に触れたとき、とんでもない、まじでやばい重さの物体を生成する。
オリジントリガー:最初のトリガー。
スキル: 髀。縺ォ遘サ縺
髀。縺ォ遘サ縺: 繧ケ繧ュ繝ォ繧呈ィ。蜀吶@縺ヲ譁?ュ励↓霎シ繧√k
一番最初に作ったオリジントリガーは、自分で作っておきながらステータス欄が読めない。
本来なら自分で作ったものは大体のことがわかるはずなのだが、これに関しては一切わからない。人生を何度か繰り返してようやく理解することができた。
とりあえずゴーレムとホムンクルスに関してはしょうがないと思うしかない。
もしかしたら奴はホムンクルスやゴーレムが作れなかったのかもしれない。
だからそれだけを奪っていったのかもしれない。
ただ、トリガーの可能性はゴーレムやホムンクルスより上だと思っているので、多分対応できるだろう。
それからしばらく転生を繰り返した。オリジントリガーの本質もようやく理解できた。
そういえば最近また勇者が召喚されたみたいだ。今度は何人もが勇者に覚醒してるらしい。
そもそもの人数がすごく多いみたいだ。
え?人間が僕に会いたいって訪ねてきた?カラフトと同レベル?トリガーを使って引き分け?あのお方の味方?まあいいや。とりあえずあってみればいいか。いきなり攻撃されても大丈夫だろう。カラフトに伝えおいて。その人間とあってみようって。
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