さてと俺が本気を出すためにはいくつか手順を踏む必要がある。まずは。
「雫魔法コピードロップ」
「「雫魔法コピードロップ」」
こうして俺を4人に増やす。そうして
「「暗黒魔法邪悪なる剣。神皇魔法神聖なる剣」」
破壊の剣と回復の剣を2本ずつ作成する。そして。
「セリエース虚無なる剣」
こうして俺(本体)の前に生成されるのは、すべてを虚無に返す灰色の剣。この剣には、触れた対象を少しずつ消滅させる効果がある。この剣が最強!というわけでもないが、時間稼ぎのために使うに過ぎない。コピーの一体にその剣を持たせる。さらにクミューチに攻撃をさせる。コピー1対に俺の護衛をさせ、ほかのコピーに攻撃させる。俺の劣化版とはいえ、属性武装などの一通りの能力は使えるからそこそこ時間を稼げるだろう。
「立体魔法陣起動。解除コード、(神撃覚醒)」
そういうと出現した魔法陣が、ばらばらになって俺に吸収されていく。俺の力がもとになった力なので開放すれば、俺の力になる。レベル的にこれを後10回以上繰り返さなければいけない。だから時間稼ぎをする。まぁ後半から結構強くなってるはずだから、俺が開放しながら戦うこともできるだろうが。
そうこうしながら俺は魔法陣を開放した。解除コードが一つ一つ違うのでくそめんどくさい。
レベル1から
神撃覚醒
神滅覚醒
鬼神覚醒
獣神覚醒
創神覚醒
剣神覚醒
邪神覚醒
神剣覚醒
神葬覚醒
命神覚醒
創造化身
の11つだ。これを暗記するのもめんどくさいし、コードを考えるのもめんどくさかった。いちいち言うのもめんどくさい。
とりあえず全部言い終わったので俺のステータスが更新される。
名前:星守 司(覚醒者)
職業:亜神
レベル:―――
体力:―――
魔力:―――
素早さ:―――
スキル:―――
コード:クロノス:フェンリル:フェニックス:四神:司
加護:
結構変わったと思う。第一スキルも表示されなくなったし。俺の神としての格が上がったということか。それにしても。コード入力がめんどくさかった。緊急時のために省略コードでも作っておくか。さてとこの状態じゃないとまともに使えない武器を使うとするか。ちょうどコピーとクミューチが破壊されたようだ。アルケミア達はかなり消耗したようだ。結構傷がついている。トリガー体なので大丈夫だと思うが。
「血界剣クローフ、鏡界剣ジェッコラ」
新しく作った2本の剣を取り出す。
初めて使うので使いこなせるかもわからないが、とりあえず負けないことは確かだ。
「さてと、まずは血界剣クローフ。秘奥が壱。『血剣』」
そうして生成されるのは、血でできた剣。その血はどこから出てきたかというと、今まで俺が流してきた血だ。俺が今まで流してきた血を使って武器を生成する。それが血界剣の本質なのか?
「何だあの剣」
「あいつが流した血から生成されたように見えるが」
「…不気味」
「とりあえず俺が行く。それで戦略をたてろ」
「そうかい。頼んだよカラフト」
どうやら戦略が決まったようだ。といっても予想できるが、カラフトが攻めてくる。だろう。奴が一番俺に対応できるだろうし、一番槍的な役割をしているのだろう。
「旋空。おらぁぁ!」
いきなり旋空!決していきなりステ○キ!のパクリではない。絶対にそうではない。違うったら違う。それはともかく、月光の刃が俺に迫っているのは確かだ。今までだったらよけているが。
「血界剣。秘奥が弐。『血旋』」
どうやらこれは血を使って強制的に月光のオプション。旋空を強制的に再現する技。らしい。ただし生成した刃はもろいので一回使うとすぐに壊れる。
「おい司。なに俺の技パクってんだ」
「すまんな。俺も知らなかった」
カラフトがはぁ?こいつ何言ってんだ?脳みそ詰まってんのか?みたいな顔をしている。
そんなことを言われても、俺だって全貌を把握していない。だから仕方がない。しょうがない。オレハワルクナイ。
「旋空。旋空。旋空ぅ!」
なんか3連続で旋空を放ってきた。こんなこともできたのか。ただ、一回一回の技の間がありすぎる。合わせるように血剣の刃を添えるだけで、すぐに攻撃の手が止まる。これも改良ポイントだな。
「血界剣。秘奥が参。『血槍』」
今度は血の槍を生成する技のようだ。この状態で、
「血界剣。秘奥が弐。『血旋』」
を放つと。なるほど槍の刃が伸びるのか。これもこれで使い勝手がよさそうだ。
今度はカラフトが全力でよける番だった。しかし、どうしても俺の血液量にも限界がある。
そのうち限界が来るだろう。だから
「境界剣ジェッコラ。秘奥が壱。『鏡剣』」
なるほど、基本的な技は変わりなしか。ということで。秘奥が参まで省略。
どうやら両方とも秘奥は肆までしかないらしい。そして最後の技はカラフト相手だと相性が悪い。カラフトとの相手はこれまでかな。
「すまないカラフト。相手はここまでだ。眠ってもらおう。安心しろ報酬はちゃんと払う」
「おい!それを今言うな!」
「ほう。カラフト。現状敵である司君とどんな契約を結んだのか。後でじーっくり話してもらおうか」
アルケミアがキレた。なんかどす黒いオーラを放っている。この状態の俺でも一瞬勝てるビジョンが思いつかなかった。おや?アルケミアの顔が若干赤くなっているような。気のせいか。とりあえず。
「境界剣。秘奥が弐。『鏡旋』」
これは魔力を食って、鏡剣の刃を伸ばす。らしい。
カラフトは間一髪でよけるものの、それでも軽くない傷を負った。このまま何もしなくても奴は倒せるだろう。だが、このまま終わるとも思えない。そんな俺の予想通り最後に、
「せぇん!くぅぅ!」
多分最後に放った旋空が一番強かっただろう。まさに最強の一撃。という感じだろう。
だが、俺はその攻撃の上をいく。
「境界剣。秘奥が参。『鏡槍』。秘奥が弐。『鏡旋』」
境界剣版。旋空(槍)を放つ。奴の旋空をよけてから放ったので、カラフトはよけることができず。奴は俺の槍に貫かれた。奴は魔力体を維持できず、戦線を離脱した。
「まさか、カラフトがやられるとは思わなかったよ。だけど、そのおかげで君の倒し方がわかったよ。どうやらその剣は遠距離は使えないみたいだからね」
さすがだな。この短時間でそこまでわかるとは。確かに今の状態だと遠距離攻撃はできない。この剣たちは、基本剣なので、遠距離攻撃ができる仕組みになっていない。らしい。
「どうやらそうらしい。今は遠距離攻撃ができないらしい。それがわかったならどうする?」
「もちろん。遠距離攻撃をするにきまってるじゃないか。ブースト(強)+ボルト(弾)トリプル」
「飛翔障壁」
「
アルケミアは光弾。オビッサは千変刃刀を伸ばしてくる。ステイは弾丸を飛ばしてくる。オビッサに関しては遠距離攻撃なのかわからんが。とりあえず遠距離攻撃をしていることは確かだ。え?ザシュはどうしたかって?奴は遠距離攻撃持ってないだろ。
とりあえず、今迫ってきている弾をどうにかしないといけない。ヘヴィバレッドなるものは使ってないらしいので、とりあえずさっきみたいにすり抜けることはないだろう。というわけで、血界剣の最後の秘奥を開放する。
「血界剣。秘奥が肆。『血界』」
これは特に特定の武器を作るとか、俺を強化するわけではない。血を操作する能力。らしい。というわけで、これまでさんざん流した血を使って、血の盾を生成する。それを使って、迫りくる弾をはじく。ガガガという音とともに、すさまじい衝撃を感じる。盾は壊れたものの、無傷で耐えることができた。
「まだ技を隠し持っていたの?一体いくつの技があるのかな?」
アルケミアがあきれた表情で聞いてくる。どうやらその様子だと血界を盾を生成する秘奥だと思い込んでいるようだ。まぁそっちのほうがありがたいので特に訂正はしない。それより、いくつ秘奥があるのかだったな。
「いや。境界剣の秘奥が最後だ。どうせなら使ってやろうか?」
という提案をする。実際、境界剣の秘奥が肆で最後なのは事実だ。ちなみに血界剣の秘奥の肆、『血界』はいまだ使用中だ。この『血界』と境界剣の秘奥の肆は相性が良い。それはそれは相性がいい。反則だろ!?となるくらいには相性が良い。らしい。
この提案をアルケミアが了承すると、とんでもないことになる。
「ふ~ん。どうせなら見せてもらおうか」
「…自分で言っておいてなんだけど、ほんとに良いのか?」
一様最終確認をする。これで了承すると、無双していいよ!という合図になる(あくまで個人の感想です)。さてと。どう反応するかn
「全然大丈夫だけど。むしろ本気出さないことのほうがどうかな?と思うけど」
…そこまで言われたらしょうがないか。
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