「ようこそ『メイブワール』へ、勇者様がた。」
・・・は?いやいやなんだよいきなり。もしかしてこれが俗に言う異世界転移?
いやー他の人固まってるよー。俺もラノベ好きじゃなければ固まってたね。
「どういうことですか?僕たち今まで学校にいたはずなんですけど。」
いやーさすが天道相変わらずなイケメンぶり。
「これはこれは、いきなりすみませんでした。私はこの国の国王のジャムスと申します。」
それから長ーい長ーいお話があった。まとめると、
1、ここは『メイブワール』という俺たちの世界とは別の世界である
2、いま人間族と魔人族の間で戦争が起こっている
3、俺たちに魔人族の王である魔王を倒してほしい
4、転移者には何らかの祝福が与えられる
5、魔王を倒したら元の世界に戻せる
以上だ。
「ダメです!先生は絶対に認めませんよ!ええ絶対に!生徒達をそんな危ないところに送り出すなんて絶対にダメです!」
メグちゃん先生がまた騒いでる。生徒は微笑ましく見ている。なんか、こう、微笑ましい。すごく。
「僕はやろうと思う。どちらにしろ魔人王を倒さないと帰れないから。」
天道がジャムスの提案を受け入れる発言をする。もちろんメグちゃん先生は、
「ちょっ天道くんダメですよ〜」
と、天道を止めようとする。だが、
「私もやる」
「僕も」
「俺も」
「なたくしも」
「我輩も」
「ミーもやるヨー」
「拙者もやるでござる」
ちょっと待て。一人称おかしい人多すぎないか?とりあえず、ほかの生徒も、天道に同意する。
「お兄ちゃんはどうする?」
雫がそう尋ねる。そんなことを聞かれても、選択肢は一つしかないだろ!
「俺もやろうかな。今のところそれしかないし」
「ボクはお兄ちゃんについて行く」
「雫ちゃんがやるなら私もやるよ!」
「ありがとう梓ちゃん」
雫と梓がそう言ったところでジャムスが話し始める。
「さて決まったようじゃな。それでは皆さんにステータスプレートを降りたいと思います。のじゃ。ステータスプレートはその名の通りその者のステータスを移してくれるアーティファクトですのじゃ」
「アーティファクトってなんですか?」
「アーティファクトとは現在失われた技術を使って作られたマジックアイテムですじゃ。マジックアイテムは魔力を流すと何らかの効果を発するアイテムですのじゃ」
そうそう言い忘れてたけど、ここって剣と魔法の世界なんだよねー。
とか思ってるうちにステータスプレートが配り終えた。
「一緒に渡した針で指に傷をつけてもらい血をプレートの丸いところにつければ完了ですじゃ。プレートにステータスが出るように念じてくれればステータスが表示されますのじゃ」
早速やってみたんだけど。
名前:星守司(転移者)
職業:錬成師
レベル:1
スキル:ユニークスキル:錬成
魔法:
加護:創設神の加護
てな感じでいいのか悪いのか。
「ちなみにこの世界の人間族の平均は10ですのじゃ」
すごいいい方だった。チートだよチート。
「おっ僕が勇者かステータスはオール100だね。」
天道が勇者か、まあある意味当たり前だな。っていうかオール100だって!?
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追記:ステータス欄はてきとうだったりして
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