追放されたい新米冒険者と魔物娘の冒険録～溢れよわが冒険心、と魔王は言った～

浮遊都市ミナスに住む冒険者志望の男・クレイは、自身が魔法で生み出したアルラウネの少女ルネと共に、技能判定を受けに行った。

世界の果ての先には大地があり、海があり、人がいる。昔聞いた話を信じて、強いスキルを望んだが、自身に宿っていたのはなんとも言い難い中途半端な雑魚スキルだった。

スキルは生まれ持った才能であり、成長することは決して無い。そんな世界のルールに膝を折ったとき、目の前に異世界から本が流れ着く。

その本に書かれていた「追放された結果成り上がった冒険者の自叙伝」を参考に、クレイは何がなんでもパーティから追放されてやると決意した。

しかし、結成したパーティでは三つの誤算があり、追放してもらえない。

これは追放を望みながらも、お馬鹿な仲間たちとバカバカしく冒険を続ける自称才能ナシ…続きを読む