第一章・第二章のあとがき

まずは、本作の第一章および第二章を読んでいただいたすべての方に、御礼申し上げます。


ありがとうございました!


僕は普段、長編では各章の終わりにあとがきを書くようにしています。近況ノートでは、本編を読んでいただいている方には届かないと思っているので、本編にて失礼します。


さて、第二章終わり! と言いつつ、まだ首都観光してない!


ということで、第三章は首都観光と次の国への旅路から始まります。お察しのことと思いますが、基本的には、序盤は各国を巡る流れです。各章は前章ラストにいた場所から、次の国へ向かうところから始まります。

本作は、実は連載中の別の長編ファンタジーの外伝です。


とは言っても、本編終了後からかなり経った後で、ストーリー上の繋がりは基本ありません。共通する世界観で、共通するキャラクターがいる程度の繋がりです。


なお、本編はまだまだ終わりそうにありません。あと三年くらいかなあ。

さて、本作のみのお話をしましょうか。


一章は、「ナーランプ」という国のお話でした。とは言ってもナーランプの東方地域と中央の一部という感じです。西方には現段階では、近寄りません。


この水晶世界は壁付近に魔王と魔人たちの土地があるという都合上、どうしても序盤では行けない街や地域があります。


ナーランプの王は、プラン。


王ではあるものの、玉座でふんぞり返っていることは、なかなかありません。基本的にずっと旅をしている人です。そのことから放蕩国家と呼ばれるようになりました。


ただ、正式には「ナーランプ軍事国」です。


他の国にも、なんちゃら国家みたいな呼び方があります。


ご一行の次の行き先は、作中でも明言されていた通り「イーラン・コパ」です。中黒は作中の人物によって、使ったり使わなかったりしています。続けて読むように呼ぶ人もいれば、区切って呼ぶ人もいるという感じです。


各国の設定は、結構ごちゃごちゃとしています。


共通貨幣だったり王同士の協議会があったりと、意外と秩序的です。ルネが襲われるなど、治安はよろしくありませんが。


あと、現時点で明かせる各国の設定や世界観の設定は少ないですが、魔王と勇者に関しては現時点でも明かせるので、ちょっと書いてみます。


魔王と勇者はそれぞれ、「因子」というものにより生まれるという設定です。


因子の適合者が、因子を持つ者を殺すとその人に因子が移ります。そうして魔王や勇者として力を得るんですが、勇者は気づかずになっていることも多いです。


魔王は因子が入った瞬間に覚醒しますが、勇者は覚醒条件があります。その条件が何かは、現時点では明かせません。


因子への適合性を持たない者が殺した場合、水晶世界の適合者のなかからランダムに因子が移ります。


さらに、魔王と勇者は「そういう役割の人たち」であり、全員が全員それっぽい性格というわけではありません。魔王にも穏健派がいれば、勇者にも悪い人がいます。


ただ、魔王因子の適合者は暗い過去を持っていたり人間に不信感があったり、そういう闇を抱える人が多いです。


一方で勇者因子は、適合者は完全ランダムで、傾向がありません。


また、スキルについて。


クレイの持っているスキル、別に弱くはないんですよね。現実的二考えれば、1.5倍も十分強いです。しかも、ルネの祝福スキルによって4.5倍にまで膨れ上がってますからね。


そのうえ、フリントのスイダウンという対象の耐久力を下げる能力まであります。


クレイ単体ではそれほど強くないかもしれないけど、仲間と一緒なら強いです。並の冒険者相手なら。


ただ、あの世界にはおかしな能力を持った人が大勢います。


たとえば師匠のクリエイト。


レベル5になると、すべての世界に存在するすべての武器を無制限に生み出し、意のままに操れるようになります。水晶世界の武器以外も使えるので、本当にバカみたいに強いです。


たとえば枝世界にSFワールドがあれば、フォトンブレード的な武器やレーザーブラスター的な武器も作れます。知らない武器でも作れるので、クソ強い。


レベル5以外は、知らない武器は作れないんですが。


プランの王の気位に関しては、まだ見せ場があるのでここではあまり語らないことにします。


あれも「玉座の前でしか効果が発動しない」という弱点があるものの、十分強いスキルです。なんせ無敵ですからね。


しかし、クレイも命がけで八咫烏の魔の魂・ヤタガラスを自分の内に封印したので、自身のスキル以外の能力も使えるようになっています。光の矢とか、蒼炎とかがそうですね。


クレイの存在も十分チートかもしれませんが、それを上回るチート持ちが大勢いるため霞んで見える……。


スキルレベルは上げられるということがわかったので、今後に期待です。

また、パーティーメンバーでは、実はスキルが判明していない人がひとりいます。


マイカです。


パーティーメンバーのなかで、二章では一番影が薄かったであろうマイカ。彼女のスキルは、まだ作中では一度も登場していません。効果が発動しているという描写すらないので、推理も不可能です。


男性も女性も性的にいけるという両刀使いの水魔法使い、そしてギャル。割とキャラを盛っているのに、こんなにも影が薄い……。


しかし、キャラを掘り下げないということはあり得ないので、安心していただければと思います。


まあ、11万文字書いておいて掘り下げがまだないので、遅すぎるというご意見は、あるかと思います。


ごもっともです。


ここまでは、主にクレイの掘り下げ話でした。カーネリアンや邪教などの水晶世界におけるメインストーリーとも言える話に巻き込まれつつ、本作はあくまでもこの五本の槍のお話です。


本作のメインストーリーは、どこまでいっても五本の槍のお話。クレイが壁の外を目指して、仲間たちと冒険する話です。


え? 追放されたい要素はどうしたか?


パーティーからの追放はもう望まないというだけです。


本作には、タイトルにもあらすじにも、キャッチコピーにも虚飾の類いはありません。


そういうわけで、次回更新からは第三章です。


ただ、三章投稿開始まで、しばらくお時間をいただきます。


ある程度のストックをためてから、三章を投稿していく予定です。あとは、本作の前日譚でもある本編が第一部最終章にきているので、そちらの執筆もある程度進めておきたいというのがあります。


仕事の記事執筆やらシナリオ作成やらの合間に小説を書いているので、どうしても速筆になれず、読んでいただいている方にはもどかしい想いをさせてしまうかもしれませんが、ご容赦いただけると幸いです。


三章も引き続き楽しんでいただければ、僕としてはとても嬉しく思います。


それでは!

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