概要
傲慢な王の冠、割れた――王位継承に揺れる国の、わがまま王子の成長物語。
王を失った王家の、わがまま第三王子の更生と成長の物語。
——トールディルグ大陸が北辺の大国、ユースフェルト王国の第三王子に生まれた少年・ヴィンフリートは、己が常識が崩れ落ちるような現実に直面していた。
偉大な王家の一員として、全てにかしずかれ敬われる人生を送ると思っていたのに、国王たる父が重大な罪を犯し、王家の権威が失墜したというのだ。とても信じられなかったが、従者たちの冷たい態度を見る限り否定できない。
これまで母に教えられてきたことが間違いだったのではないか。そういぶかり行動を始めたヴィンフリートだったが、その母も様子がおかしくて……。
数年前からこつこつ書き溜めたファンタジー長編小説です。ラノベ風味シリアス本格ファンタジーです。
2024.11.23 完結いたしました。
【後書
——トールディルグ大陸が北辺の大国、ユースフェルト王国の第三王子に生まれた少年・ヴィンフリートは、己が常識が崩れ落ちるような現実に直面していた。
偉大な王家の一員として、全てにかしずかれ敬われる人生を送ると思っていたのに、国王たる父が重大な罪を犯し、王家の権威が失墜したというのだ。とても信じられなかったが、従者たちの冷たい態度を見る限り否定できない。
これまで母に教えられてきたことが間違いだったのではないか。そういぶかり行動を始めたヴィンフリートだったが、その母も様子がおかしくて……。
数年前からこつこつ書き溜めたファンタジー長編小説です。ラノベ風味シリアス本格ファンタジーです。
2024.11.23 完結いたしました。
【後書
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!星が導く王国で、未熟だった王子が人を知り学び成長していく
小さな世界しか知らなかった王子が、後宮を出て広い世界に触れ成長していく物語を丁寧に描ききっています。
魔法や星にまつわる伝承などの世界観と合わせて、まるで大判ハードカバーのジュニア向け海外ファンタジー文学といった雰囲気です。
主人公である第三王子は、王族ならではの尊大な口調ではあるものの、本来は素直で謙虚で努力家であるようです。未熟さを自覚してからは行いを改め、長兄への敬愛のために頑張ったり、ときにはちょっと見栄を張ったりといった振る舞いが等身大で応援したくなります。
周りの大人たちの彼を見る目も暖かく、暗い展開の中ではほっとさせられます。
物語の軸の一つであるヒロインとの愛情…続きを読む - ★★★ Excellent!!!国の窮状を知るにつれ、徐々に自分自身を見つめ直していく王子
王子は、借金をして贅沢を尽くしてきた国王とその側妃の息子として、これまで外の世界を知らずに傲慢に振る舞ってきました。しかし、国の窮状を知るにつれ、徐々に自分自身を見つめ直していく過程が、リアリティを持って描かれています。
侍女のアリーセや侍従長のドロテアとの交流を通じて、王子が初めて自分より下の立場の人々に目を向け、思いやりの心を持つようになっていく様子は、共感を呼ぶでしょう。
一方で、現実を受け入れられない王子の母親の姿は、王子の内面の葛藤をより際立たせる存在として効果的に描写されています。
また、王子と可愛らしい妹姫たちとの温かな関係性は、物語に心温まるひと時をもたらしています。
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