すったもんだ顛末記、あるいは真金埼君を巡る群像の寄せ集め

　類い希なる実力と高校生らしからぬ威風堂々とした佇まいで一目置かれる剣道家、真金埼律貫。常に泰然として他を圧倒する彼はある日確信する──幼馴染みの少女、荒鷹千代子が幸福であって欲しいと。
　幼馴染みへの並々ならぬ思いを爆発させた真金埼は、その強固な意志をもって動き出す。何かと型破りな彼の周囲は、真金埼本人の意図を飛び越えてすったもんだに巻き込まれることとなり──？
　基本日常、時々シュール、もしくはモラトリアムにありがちな悲喜交々あり。親愛にしては若干重い感情をすれ違わせつつ、浮世離れ上等な真金埼君と愉快な仲間たち（？）に夏の風物詩を添えてお送りする青春群像劇。

綺想編纂館（朧）様主催の企画、『#文披31題』参加作品です。
詳細→https://twitter.com/Fictionary…続きを読む