第37話
「予定通り、今日はBランク迷宮のボスに挑戦するぞ」
レヴィートの言葉に、俺たちはひとまず頷いておいた。
というのも、ここ最近はそれに向けてのレベル上げを兼ねて、迷宮に潜っていた。
レヴィートのレベルが40に到達し、それなりに攻撃についていけるようになったこともあり、挑戦することが決まったというわけだ。
とりあえず、俺も今日のためにスキルなどのを調整してきていた。
レン レベル32 筋力:7 体力:7 速度:15 魔法力:7 器用:0 精神:7 運:8
ボーナスポイント:0(合計476)
Sランク:【鑑定眼】、【ボーナスポイント獲得量アップ】、【魔力アップ】、【詠唱時間短縮】、【魔力自然回復量アップ】、【感知力アップ】、、【速度強化】、【速度弱化】、【支援魔法強化アップ】、【偽装】、【魔法力強化】、【精神強化】、【マナリジェネ】、【スタミナリジェネ】、【並列魔法】、【隠密】、【精神弱化】、【武器強化】、【与ダメージ強化】、【スキル威力強化】、【支援魔法強化アップ+】、【ウィークメーカー・火】、【エンチャント・火】、【弱点特効強化】、【並列魔法強化】、【詠唱時間短縮強化】、【速度強化+】、【魔法力強化+】、【精神強化+】、【ウィークメーカー・光】、【支援魔法強化アップ++】、【支援領域展開】、【精神弱化+】、【マナリジェネ+】、【魔力アップ+】、【魔力アップ++】、【感知力アップ+】、【ウィークメーカー・火+】、【魔法力強化+】、【魔法力強化++】、【精神弱化++】、【ハイドマジシャン】、【速度強化++】、【体力強化+】、【筋力強化】、【筋力強化+】、【スキル威力強化+】、【与ダメージ強化+】、【ウィークメーカー・光+】、【ドロップアップ】、【運強化】、【運強化+】
Aランク:
Bランク:
Cランク:
Dランク:【アイテムボックス】、【短剣術】
Eランク:
Fランク:
Gランク:
ユニークスキル:【ボーナスポイント再割り振り】
特に目新しいスキルはない。これまで取得していたものの強化版のスキルを取得していった形だ。
俺としては、後衛主体で前衛はあくまで補助、という立ち回りでいいと思っていたのだが、レヴィートに怒られるので仕方なく前衛強化用のスキルもいくつか取得はした。
すべての支援魔法をかければ、レヴィートもゴーグルも問題なく戦えているので、まあ無駄ではないと思う。
とはいえ、やはり魔法のほうが火力は高いんだよな。
燃費の悪さは俺の支援魔法で補えるし、やっぱり後衛強化していった方が効率よさそうなんだよな。
そんなことをぼんやりと考えながら、俺たちはBランク迷宮へと潜る。
イルンの【ダンジョンワープ】を使用し、十四階層へと移動する。
この迷宮のボス階層は十五階層だ。
なので、ひとまず十四階層で準備運動をするというわけだ。
移動したところで俺は全員に支援魔法を使用していく。
最近では、面倒なので全員にすべての支援魔法を使用している。魔力も問題ないしな。
移動したところで、早速ネオワーウルフたちのお出ましとなる。
数は六体。十四階層ともなるとこのくらいの数と遭遇することになることが多い。
すぐにゴーグルが盾を構える。
「おら、来やがれ雑魚どもが!」
ゴーグルが【挑発】を放ちながら叫ぶと、ネオワーウルフ達が一斉にゴーグルへととびかかる。
だが、ゴーグルはそれらの攻撃を盾で受けながら、弾いていく。
ディフェンダーは筋力と体力の数値、両方が大事になってくる。体力が高ければ、それだけ受けたときのダメージが軽減するらしい。いまいち感覚としては分からないが、体力を上げることで肉体自体の強度が上がるそうだ。鍛え抜かれたディフェンダーは、ナイフ程度なら皮膚で弾けるほどになっているのだとか。
ゴーグルに訊いたら渋々とだが教えてくれた。
ディフェンダーというのも奥深いよな。
敵の攻撃をただ受け続けるだけが、ディフェンダーではない。
状況によっては魔物をはじき返す力も必要だ。
特に複数を相手にする場合は敵を弾いて動きやすいようにする必要があるそうで、これを行うには筋力もある程度必要というわけだ。
このパーティーだと、多少怪我をしてもフィアがすぐに治療できる。
体力を強化するよりも、筋力を強化するほうが、レヴィートの攻撃力も上がるし効率が良い。
ゴーグルが弾いたネオワーウルフを、レヴィートとイルンが仕留める。
……うん、うまく連携できているな。
ネオワーウルフたちも、雑な攻撃では駄目だと思ったようで、一斉にゴーグルに跳びかかる。
まずはゴーグルを押しのけること。それがネオワーウルフ達の作戦のようだ。
さすがにそうなると、ゴーグルも厳しい。
ゴーグルは自分の身を固めるようにして、その攻撃を受けとめる。
だが、一か所に集まれば、ミリナの魔法が炸裂する。
周囲を巻き込む火の竜巻が、ネオワーウルフたちを飲み込み、焼き尽くした。
……戦闘はこれで終了だ。
フィアが絶えず回復魔法を使っているので、ゴーグルも特に怪我という怪我はない。
「よし、しばらく戦闘するぞ」
あとは、レヴィートが納得するまで戦闘を繰り返していくだけだ。
何度か戦闘を行ったところで、俺たちは十五階層へと向かっていった。
階段を下りながら、一番近くにいたイルンに声をかける。
「十五階層のボスモンスターってキングネオワーウルフだよな?」
「そうだね。あと、Cランク迷宮と同じ感じで一定時間ごとにネオワーウルフが出現してくるみたいだね」
「……それは面倒だな」
前回みたいに、二手に別れて戦うというのもありかもしれない。
レヴィートがその辺り、どう考えているのか聞いてみるか。
「レヴィート、今回のボスとはどうやって戦うんだ?」
「あ? オレたちも強くなってんだ。普通に戦うだけだ。少なくとも、オレは問題なく通用するだろうな。あとは、てめぇの能力次第だっての」
やけに、自信に溢れている。
……まあ、確かにCランク迷宮のときより余裕をもってレベル上げをしてくれたおかげで、だいぶパーティー全体が強くなっている。
特に、俺がレベルアップすると数名を強化できるスキルが取得できるようになるので、俺の1レベルアップは、パーティー全体のレベルアップに繋がる。
前回よりも全体的に余裕をもって戦えているのは、そういった部分もあるだろう。
……ただ、不安がないわけではない。
レヴィートが通用しなければ……作戦をたてる必要がある。
俺が作戦を提案した場合、レヴィートたちが素直に受け入れてくれるかどうか……。
また前回みたいに怒鳴られる気がしないでもないので、そこが心配だ。
そのままレヴィートが倒してくれるなら、それが一番手っ取り早い。
そんなことを考えていると、俺たちは十五階層に到着した。
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